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スプリングスティーン曲の名カバー(その9)
デイヴ・エドモンズ(Dave Edmunds)は、1944年、サウスウェールズ出身のミュージシャンで、主に70年代~80年代にかけてコンスタントにアルバムを発表していました。ポール・マッカートニーやステイタス・クオーの録音に参加したり、E.L.O.のジェフ・リンと共作したり、90年代にはリンゴ・スター率いるオール・スター・バンドへの参加経験もあります。決して派手なヒットメイカーという感じではないけれど、ロカビリーやポップの基本といった感じの親しみやすい楽曲と演奏で、もっと評価されていいと思うミュージシャンです。 そんな彼は1981年にブルース・スプリングスティーンのライヴに行き、スタッフからブルースが会おうと言っていると声をかけられます。ブルースは、デイヴにこの曲をぜひやってくれとテープを渡したそうです。そして、その曲こそがこの「果てなき夢(From Small Things (Big Things One Day Come))」だったというわけです。TVショウでの、なかなか“キマっている”パフォーマンスをご覧ください。 元々、この曲はスプリングスティーンが2枚組作『ザ・リバー』のために準備した曲だったとのことですが、お蔵入りになっていました(後に編集盤『エッセンシャル・ブルース・スプリングスティーン』の限定版ボーナスディスクとして1979年録音のアウトテイクが発表されています)。曲を預かったエドモンズの方は、早速、彼の次の作品(1982年の『D.E. 7th』)のオープニング・ナンバーとしてこれを収録したという経緯だったようです。 スプリングスティーンがこの曲をデイヴに勧めたのも頷けます。ロックンロール黎明期を思わせるノリ、よき一昔前を感じさせるロカビリーの雰囲気をうまく現代風に出せるというのは、デイヴ・エドモンズの得意とするところでした。この曲は、見事にこれに合致したという気がします。 [収録アルバム] Dave Edmunds / D.E. 7th (1982年) [関連記事リンク] スプリングスティーン曲の名カバー(その1:ジョン・ウエズリー・ハーディング) スプリングスティーン曲の名カバー(その2:フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド) スプリングスティーン曲の名カバー(その3:ニルス・ロフグレン) スプリングスティーン曲の名カバー(その4:マンフレッド・マン) スプリングスティーン曲の名カバー(その5:ナタリー・コール) スプリングスティーン曲の名カバー(その6:グレッグ・キーン) スプリングスティーン曲の名カバー(その7:エルヴィス・コステロ) スプリングスティーン曲の名カバー(その8:ジョン・メレンキャンプ) スプリングスティーン曲の名カバー(その10:ザ・バンド) ![]() 【Aポイント+メール便送料無料】デイヴ・エドモンズ デイヴ・エドモンズ / D.E.7th[CD][初回出荷限定盤] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、ひとつでも“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2013年03月25日 07時56分34秒
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