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スプリングスティーン曲の名カバー(その10・最終回)
不定期更新ということで、何だかとぎれとぎれの中途半端な更新になってしまった感じもしないではないですが、ブルース・スプリングスティーン曲の名カバー集を先月から断続的にやってきました。ひとまずは最終回となる10回目です。最後はロック界の大物で締めたいと思います。 60年代末から70年代にかけて一時代を築いたザ・バンド(The Band)の登場です。デビュー作『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』が1968年、よく知られた名盤『ザ・バンド』が1969年のリリースですから、無論、スプリングスティーンのデビュー前から活動していたわけですが、1976年に解散。他方のスプリングスティーンはというと、1973年にデビューし、出世作『明日なき暴走』が1975年ですから、ちょうど音楽シーンでは、入れ替わるようなタイミングで交錯した両者だったと言ってもよいかもしれません。 時は流れ、80年代に入ってザ・バンドはロビー・ロバートソン抜きで再結成。その再結成後のアルバムが出たのは、ようやく1993年でしたが、その『ジェリコ~新たなる伝説』の収録曲の中にスプリングスティーンの「アトランティック・シティ」が含まれていました。 アルバム所収のヴァージョンに加え、1994年のウッドストックでの演奏を2つまとめてどうぞ。 ちなみに後者の演奏ではロジャー・マッギン(元ザ・バーズ)が参加していますが、いずれの演奏もザ・バンドらしいというか、かつて60~70年代にザ・バンドが追い求めていた、米国音楽の懐の深さを掘り下げそれを探求するという路線に合致しているように思います。 ブルース・スプリングスティーンによる「アトランティック・シティ」のオリジナルは、通好みの盤とされる弾き語り風アルバム『ネブラスカ』(1982年)に収録されています。深遠なるアメリカ音楽を追い求めて活動を展開していったザ・バンドが、後発のスプリングスティーン(彼のバックグラウンドもまた、カントリー&フォークなど米国ルーツに深く根ざしている側面が後年の作品で判明してきます)を取り上げ、その探求を深めていくとは、何とも興味深い展開だったと言えるのではないでしょうか。 [収録アルバム] The Band / Jericho(ジェリコ~新たなる伝説)(1993年) [関連記事リンク] スプリングスティーン曲の名カバー(その1:ジョン・ウエズリー・ハーディング) スプリングスティーン曲の名カバー(その2:フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド) スプリングスティーン曲の名カバー(その3:ニルス・ロフグレン) スプリングスティーン曲の名カバー(その4:マンフレッド・マン) スプリングスティーン曲の名カバー(その5:ナタリー・コール) スプリングスティーン曲の名カバー(その6:グレッグ・キーン) スプリングスティーン曲の名カバー(その7:エルヴィス・コステロ) スプリングスティーン曲の名カバー(その8:ジョン・メレンキャンプ) スプリングスティーン曲の名カバー(その9:デイヴ・エドモンズ) ↓ザ・バンドによるカバー収録 ![]() 【送料無料】【輸入盤】 Jericho (Rmt) [ The Band ] ↓スプリングスティーンによるオリジナル収録 ![]() 【送料無料】ネブラスカ [ ブルース・スプリングスティーン ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年03月25日 07時56分50秒
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