テーマ:洋楽(3467)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
冬+夜+街=トーマス・ラング!? 春の訪れかと思いきや、今日は何とも寒い一日! そんな寒さの中、前々から記事にしたいと思いつつ書きそびれていたこのアルバムのことをふと思い出したので、取り上げることにしたい。 音楽と日常生活のシーンが偶然マッチするというのは、たまに起こる現象である。ほとんどが偶発的といっていいのだろうけれど、たまたまそういう瞬間にその音楽がラジオから流れていた、あるいは、特定のシチュエーションでたまたまその曲を繰り返し聴いた、などの原因による。自分自身のウォークマンやカーステレオなどで聴く場合には、偶然が数回続き、やがてそれが定着していくという場合もある。結局のところ、そうやって作りだされた音楽と日常シーンの関係は個人的なものに過ぎないと言えばそれまでなのかもしれない。けれども、それを聴いている個々人にとっては、そうした音楽と日常の特定場面の関係は確固たるものとして刻み込まれる。 いきなりよくわからん持論になってしまったけれども、トーマス・ラング(同姓同名のオーストリア人ドラマーではなくて、イギリスのシンガーおよびバンド)の作品、とりわけこのアルバムは、筆者にとって、冬の夜の街の音楽なのである。その理由は上で述べたとおり、そういうシチュエーションで繰り返し聴いたからという理由に過ぎない。もう少し厳密に言うと、夕暮れから夜へと移り変わる薄暗い街のイメージである。 さて、今回のトーマス・ラング(Thomas Lang)という人は、リヴァプールを拠点に1987年に本盤『JAZに抱かれて(Scallywag Jaz)』でデビューしたシンガー。一説によると(というか今回取り上げる盤のライナーではそのように明記されているのだけれど)、この名称はバンド名も兼ねていたようである。5人編成のバンド名とのことで、要はシャーデーがシンガー名ではなくてバンドの名称になっていたのと同じようなわけかと思われる。1980~90年代に活躍した後は音沙汰がなかったが、つい先ごろ(2014年1月)には、18年ぶりとなるアルバムを発表しているようである(筆者は未聴、その間もリヴァプールで活動は続けていたらしい)。 全体としては、“ジャズ風”なテイストを重視した、オシャレでジャジーなヴォーカルアルバム的な仕上がり。とはいっても、本来はリヴァプールの若者の勝手解釈なジャズというのがコンセプトだったそうだが、レコード会社(CBS)のイメージ戦略により、それよりもオシャレな雰囲気メインに仕上がったというのが本盤の裏事情のようだ。 楽曲は全体的に渋めで、夜を連想させるナンバーが多い。アルバムの冒頭を飾りインパクト感ある1.「フィンガーズ&サムズ」、代表的シングルともなった2.「ハッピー・マン」、ビリー・ポールの名ナンバーである4.「ミー&ミセス・ジョーンズ」といった辺りが、とりわけ本盤の中の聴きどころになっている。サンプリング全盛で、華やかが音が好まれたこの時代、アーティスト自身の志向としても、レコード会社の売り込み戦略としても、地味ながらしっかりしたいいアルバムがよくぞ作られたものと思う。この手の“ジャジー志向”が21世紀に入っても再び注目を集めたりしていること(参考記事(1) ・(2) )を思えば、ある意味、時代の影響は受けつつも、普遍的に聴衆を魅了し続けるスタイルと言えるのかもしれないなどと思って見たりもする。 [収録曲] 1. Fingers & Thumbs 2. The Happy Man 3. Boys Prefer 4. Me & Mrs Jones 5. Scallywag Jaz 6. Shoelaces (Mrs Jones Part 2) 7. Strength 8. Sleep With Me 9. Spirit 10. Injury 11. Envy 12. A Difference 13. Cry Baby 1987年リリース。 ![]() 【中古】洋楽CD トーマス・ラング /JAZに抱かれて【タイムセール】【画】 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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