テーマ:洋楽(3484)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
力が入りすぎず、ニルス独自の世界を楽しめる好カバー盤 年齢を重ねて“肩の力が抜ける”という現象はよくあることではある。とはいっても、このニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)の場合、ヴォーカルのよさが熟していく(正直、若い頃のヴォーカルには“一流”とはいいがたい部分が散見された)のとそのタイミングがシンクロしたためか、そうした“力の抜け具合”(=熟し具合)がいい感じで表現されていったように思う。 ニルス・ロフグレンが注目され始めたのは70年代初めのことだった。ニール・ヤングのアルバム『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』(1970年)に若干17歳でピアニストとして参加し、翌71年には自身のバンド、グリン(Grin)としてデビュー。これと同じ時期には、クレイジー・ホースのデビュー盤(1971年、参考過去記事)にも参加している。 そのようなわけで、ニルスの音楽業界への足掛かりとなった最初期の活動は、ニール・ヤングと切っても切れない関係にある。後に、長いソロ・キャリア、80年代から現在まで続くブルース・スプリングスティーンとの関係があるけれども、ニールがいちばん古くからの関係のミュージシャンと言える。 そんなニール・ヤング曲集として発表されたカバー・アルバムがこの『ザ・ローナー~ニルス・シングス・ニール・ヤング(The Loner: Nils Sings Neil)』だった。2010年のリリースだから、ニルスが最初にニールにあってからおよそ40年が経過している。元々アルバムごとにカバー曲を織り込んできたニルス・ロフグレンが初めて取り組んだ全編カバー曲のアルバムとなった。 個人的によかったのは、ニールの好曲に数えられる2.「太陽への旅路(Long May You Run)」、7.「ライク・ア・ハリケーン(Like A Hurricane)」、11.「ミスター・ソウル(Mr. Soul)」といった曲がカバーされていること。とはいっても、別にこれらの曲だけが特別抜きんでているというよりは、全体の雰囲気が一貫していて統一感があり、しかも高いレベルを保っている。 [収録曲] 1. Birds 2. Long May You Run 3. Flying On The Ground 4. I Am A Child 5. Only Love Can Break Your Heart 6. Harvest Moon 7. Like A Hurricane 8. The Loner 9. Don't Be Denied 10. World On A String 11. Mr Soul 12. Winterlong 13. On The Way Home 14. Wonderin' 15. Don't Cry No Tears 2010年リリース。 ![]() 【送料無料】 CD/ニルス・ロフグレン/ザ・ローナー~ニルス・シングス・ニール・ヤング/MSIG-659 下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年06月14日 22時46分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事
|
|