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気まぐれ80s~5thシーズン(その7) 音楽の政治的利用は個人的には好きではありませんが、それが世の中を動かし得る例として、この曲は記憶に値すると思っています。1985年、リトル・スティーヴン(スティーヴ・ヴァン・ザント)が様々なアーティストを集め、アパルトヘイトに反対するアーティストたち(Artists United Against Apartheid)の名義で発表した「サン・シティ(Sun City)」です。同じ頃の「ウィー・アー・ザ・ワールド」が、どちらかと言えば“お祭り”的だったの対し、この「サン・シティ」はよりシリアスな感じがしました。 白人専用のリゾートであるサン・シティにNOを突きつける内容のこの曲は、元々はリトル・スティーヴンのアルバムのために書かれたもののだったそうですが、賛同するアーティストによる曲としての方が注目度が上がるとのことで、こういう企画になったようです。ボブ・ゲルドフやブルース・スプリングスティーンはじめ大物アーティストが参加しましたが、さらにビッグな人物もこの企画に参加しています。 マイル・デイヴィスに曲のイントロを頼んだところ、7分もの演奏となり、結局、その曲は独立した曲としてアルバムにも収録されることになりました(「サン・シティ」そのものにはマイルスの入っているものとそうでないものとが存在するらしい)。それが、「ザ・ストラグル・コンティニューズ(闘争は続く)」という以下のナンバー(マイルス以外には、ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターが参加)です。 さて、アパルトヘイト廃止(1990年代前半)、ネルソン・マンデラ(昨年=2013年末死去)と、このテーマはすっかり“歴史”の一部になってしまいましたが、以下は1990年のこの曲のライヴでのパフォーマンスです。 冒頭でギターをもって登場するリトル・スティーヴンのほか、ジム・カー(シンプル・マインズ)、クリッシー・ハインド(プリテンダーズ)、ユッスー・ンドゥール、テレンス・トレント・ダービー、ピーター・ガブリエル、ボニー・タイラー、ルー・リード等々、実に豪華な顔ぶれです。 [収録アルバム] Artists United Against Apartheid / Sun City(1985年) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年10月29日 00時54分38秒
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