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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年02月20日
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デビュー&ヒット翌年の第三作


 ザ・バーズ(The Byrds)は、1965年に『ミスター・タンブリンマン』、『ターン、ターン、ターン』の二つのアルバムを発表し、それぞれの表題曲もシングル1位に輝いた。その後、翌66年半ばにリリースされたサード作が、この『霧の5次元(Fifth Dimension)』である。

 このサード作の特徴は、これまでからのサウンドの変化にある。とりわけ、アルバムに先立ってシングルとして出された7.「霧の8マイル」は、サイケデリック・ムーヴメントを先取りしたとか、はたまたその直後にビートルズが吹き込んだ『リボルバー』(バーズのシングルが3月、ビートルズの録音が4月~6月)などと言われる。また、ドラッグを連想させるという理由からの放送禁止措置など“いかにもラリっている”という部分も強調されたりすることがある。また、ボブ・ディラン曲を取り上げなくなったのも、彼らが方向性を変えたことの表れと見ることができるだろう。

 がしかし、以上のような“新しい”側面を強調しすぎると、本盤の意味を見失ってしまうんじゃないかと前から気になっている。アルバム冒頭の1.「霧の5次元」、さらにはトラディショナル曲の10.「ジョン・ライリー」なんかに見られる前年からのフォーク・ロック路線に、新たな試みを上手く組み合わせている、というのが本盤の正当な評価になりそうな気がする。その新たな試みというのが、上記7.であったり、11.「ジェット・ソング」だったり、D・クロスビーが前面に出た8.「ヘイ・ジョー」だったりする。

 そのようなわけで、フォーク・ロックを聴きたいのなら、本盤よりも前の作品を聴けば満足できる。他方、サイケになぞらえて聴こうとすると、本盤は聴き手の欲求を十分に満たしてくれない可能性がある。にもかかわらず、バーズ作品の中でこれがいちばん好きという人は多い。その理由は何なのかを考えてみると、この組み合わせぶりにあるんだろうと思う。彼らは、デビューして自分たちを世に問うた際には、ロックとフォークを意図的に組み合わせようとしていた。それを成し遂げた本盤の段階ではさらに違うものを組み合わせようとしていた。結果的にはそのバランス(曲によってバランスが違ってきている)が、起伏にとんだものとなり、もうすぐ半世紀経とうとしても聴き手を飽きさせない理由なのかな、と思ったりする。



[収録曲]

1. 5D (Fifth Dimension)
2. Wild Mountain Thyme
3. Mr. Spaceman
4. I See You
5. What's Happening?!?!
6. I Come and Stand at Every Door
7. Eight Miles High
8. Hey Joe (Where You Gonna Go)
9. Captain Soul
10. John Riley
11. 2-4-2 Fox Trot (The Lear Jet Song)

1966年リリース





 
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Last updated  2015年02月20日 00時04分27秒
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an-dale@ Re[1]:420万アクセス御礼(12/05) Midge大佐さんへ ありがとうございます。…
Midge大佐@ Re:420万アクセス御礼(12/05) おお!すごいですね!! (コメントしてま…
an-dale@ Re[1]:ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(08/12) ひろしさんへ コメントありがとうござい…
ひろし@ Re:ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(08/12) まさに仰る通りで、バーズがロックに残し…
AnDale@ Re[3]:マル・ウォルドロン 『レフト・アローン(Left Alone)』(10/08) 東リ須賀利さんへ ご丁寧なお返事ありが…

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