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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2015年08月19日
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テーマ:洋楽(3285)
詩人からシンガーへ、新たなキャリアの原点第二弾 


 レナード・コーエン(レナード・ノーマン・コーエン、Leonard Norman Cohen)は、1934年、カナダはケベック州のモントリオールに生まれた。1950年代、大学生の時に詩人としてデビューした後、60年代にはカナダで名の知られる詩人になった。

 そんな中、彼はシンガーソングライターとしての道を目指しアメリカに拠点を移す。その結果、1968年にデビュー作『レナード・コーエンの唄』を発表する。これに続いて69年に発表されたのが、本作『ひとり、部屋に歌う(Songs From A Room, 旧邦題:現代の吟遊詩人レナード・コーエン)』であった。これら最初の二枚はコーエンのキャリアの原点であると同時に、詩人=ソングライターというジャンル(?)のいいところが存分に発揮された好作である。詩人からシンガーソングライターへの転向というだけでも珍しいキャリアだが、加えて、コーエンは臨済宗の僧となり(1996年)、なおかつロックの殿堂入りを果たす(2008年)という、何とも類まれな、というか不可思議な経歴を持っている。

 “レナード・コーエンは暗い”、“気持ち悪い信者がついてそう”。いずれもまったくの間違いではないと思う。淡々と語られる/歌われる詩的世界に簡単に馴染めと言われる方が不自然かもしれない。でも、このコーエン節、そして詞の世界に取り憑かれると離れられなくという人が多い。暗くて絶望的であるが、コーエンの歌声には常に一片の慈悲と希望が絶えず宿っているように思う。

 個人的なお気に入り曲は、1.「電線の鳥(バード・オン・ザ・ワイヤー)」、2.「イサクの物語」、4.「パルチザン」、6.「昔の革命(ジ・オールド・レヴォリューション)」、9.「真夜中の貴婦人(レイディ・ミッドナイト)」。いやはや、挙げ始めると、結局は“捨て曲なし”という話になってしまいそうだ。

 ちなみに本盤はUS(ビルボード)チャートでは63位止まりだったが、英チャートでは何と2位にランクインした。米で売れず英で売れるというのは、一般論的にもわりとよくあり得る傾向と言えるだろう。そして、これに当てはまるものに名盤や名曲が結構多いというのもまた確かである。イギリスのリスナーは耳が肥えているに違いない。余談ながら、たまに日本のファンがいいものをアメリカ本国より先に見つけ出すというパターン(典型的な例としてはボン・ジョヴィなどがそう)もあるが、コーエンに関しては日本はまったくだめで、ずっと“マイナーなカリスマ・アーティスト”みたいな扱いにとどまってしまっている。

 上記のチャートの話に戻ると、イギリスの動向を追えばいいものもきっと早く見つけられるといつも思ってみたりする。けれども、これまでのところほとんどいつでも後で気付く。“今になって見れば…イギリスで売れていたのか!”という経験が圧倒的に多い。まあ、だいぶ前から長らく最新チャートすらまったく知らないので関係ないと言えば関係ないのだけれど(苦笑)。



[収録曲]

1. Bird on the Wire
2. Story of Isaac
3. A Bunch of Lonesome Heroes
4. The Partisan
5. Seems So Long Ago, Nancy
6. The Old Revolution
7. The Butcher
8. You Know Who I Am
9. Lady Midnight
10. Tonight Will Be Fine

1969年リリース。





 
Leonard Cohen レナードコーエン / Songs From A Room 輸入盤 【CD】






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Last updated  2016年12月29日 20時57分54秒
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