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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2015年12月29日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ

歌心満開の“お手本”的アルトの愉しさ


 ジャンルを問わず、表題を見て“何だこれは?”的なアルバムに出会うことがある。本盤の表題の“37分48秒”っていうのも、下手すると何かのスポーツのタイムかと思わされてしまう。例えば、プロレスで“37分48秒、フォール勝ち”とか…(笑)。

 と言うのは半ば冗談であるが、表題の通り、ソニー・スティット(Sonny Stitt)のアルト演奏が37分48秒にわたって繰り広げられるというのが、本盤『37ミニッツ・アンド・48セカンズ(37 Minutes and 48 seconds with Sonny Stitt)』。作った当時はレコードというフォーマットが将来変わるとは思わなかったろうからやむを得ないのだろうけれど、CD化されたら収録時間が微妙にずれてしまった(もはや苦笑するしかない)。結果、筆者の手持ちにあるCDの収録時間は39分2秒。やはり安直な表題は止めておくべきだったというべきか…(笑)。

 それはともかく、このアルバムは、ソニー・スティットのキャリアの中で特によかったと評されることの多い1950年代後半のアルトのワンホーン盤の一つである。一言で印象を述べるならば、スティットは爽快に“歌っている”。たとえば、自作曲の3.「ウィンディ・ライド」なんかはその典型例の一つだろう。表題の如く、風に乗って軽快に“歌”を奏でている。安定したトリオ(特にドロ・コッカーのこの軽快に流れるような感じを作り出せるところが筆者的は好み)をバックに実に気持ちよく吹いている。

 このような観点に立つともはや捨て曲なしの好演奏が並ぶ、これぞ“お手本”的なアルト演奏だと言っていいように思う。なので上の3.も含めて特定の曲がどうこうというのも何なのだけれど、やはりこれはという曲いくつかには一応触れておきたい。1.「ビコーズ・オブ・ユー」は冒頭にふさわしい、落ち着きを持ちつつも軽やかさが如実に出た演奏。4.「バット・ノット・フォー・ミー」の余裕いっぱいの軽快さも、7.「スウィート・ジョージア・ブラウン」のテンポにのったスピードある軽快さも、通底するのは上で述べたような歌心。最後を締めくくる曲がチャーリー・パーカーの9.「スクラップル・フロム・ジ・アップル」というのもなかなか気が利いている。



[収録曲]

1. Because of You
2. Blue Moon
3. Windy Ride
4. But Not for Me
5. What Is This Thing Called Love?
6. Harlem Nocturne
7. Sweet Georgia Brown
8. Blues For Yard
9. Scrapple from the Apple


[パーソネル・録音]

Sonny Stitt (as)
Dolo Coker (p)
Edgar Willis (b)
Kenny Dennis (ds)

1956年末(1957年1月?)録音。





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Last updated  2015年12月29日 11時10分47秒
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