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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2016年03月17日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ

らしからぬ表題+らしい演奏


 リー・モーガン(Lee Morgan)の代表盤としてよく言及される『Vol. 3』の後、5か月のインターバルを挟んで同じ1957年の夏に吹き込まれたのが、本盤『シティ・ライツ(City Lights)』という作品である。神童リー・モーガンがわずか18歳にしてシーンに登場し、デビュー作を吹き込んでからブルーノートでは4枚目(サヴォイ盤を含めると5枚目)のアルバム作品となる。

 アルバム表題となっている1.をはじめ複数の曲を書き、アレンジャーとして参加して大きな役割を本盤でになっているのはベニー・ゴルソン(Benny Golson)である。既に前作の『Vol. 3』で作曲者・演奏者としてモーガンの作品に参加しており、体制は整っていた。ゴルソンやモーガン自身ではなく、レーベル(ブルーノートのアルフレッド・ライオン)の意向だったのかもしれないが、続く本作ではこの体制を生かしてもう一歩先を目指そうとしたのだろう。ゴルソンは演奏ではなく裏方に回る。そして、そのコンセプトはアルバム表題に明示されているように思う。

 それにしても、“都会の灯り”とは、ジャズ・アルバムというよりはポップ・アルバム向きな表題であるように思う。ゴルソンが曲を用意し、天才トランぺッターがその曲の上を軽々と動き回る。そのコンセプトはというと、マンハッタンの夜の灯そのものである。勝手な解釈かもしれないが、筆者の印象では、前半(1.~3.)はそうした街灯りの描写、後半(4.~5.)はその街で繰り広げられている光景を映し出すものであるように思う。

 本盤の聴きどころで、個人的に繰り返し聴くのは、アルバム前半部分(1.~3.)。ゴルソン作曲の1.「シティ・ライツ」(ベニー・ゴルソンは他に2.と4.の作曲者でもある)は上述の通り、夜のニューヨークの灯を幻想的に映し出す。続く2.「テンポ・デ・ワルツ」と3.「ユーア・マイン・ユー」までの流れは、見事なまでに都会の夜の灯りを幻想的に浮かび上がらせる。そのようなわけで、夜を連想させる名盤をランキングするならば、ジェリー・マリガンの『ナイト・ライツ』と並んで、本盤は絶対に5指に入れたくなる、そんな1枚だったりもする。


[収録曲]

1. City Lights
2. Tempo de Waltz
3. You’re Mine You
4. Just By Myself
5. Kin Folks


[パーソネル、録音]

Lee Morga (tp), Curtis Fuller (tb), George Coleman (ts, as), Ray Bryant (p), Paul Chambers (b), Art Taylor (ds) , Benny Golson (arr)

1957年8月25日録音。

Blue Note 1575





 
Lee Morgan リーモーガン / City Lights 輸入盤 【CD】





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Last updated  2016年03月17日 11時58分17秒
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