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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年09月12日
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テーマ:Jazz(1505)
カテゴリ:ジャズ
ホット&クールのテナー共演盤


 ピート・クリストリーブ(Pete Christlieb)は、1945年ロサンゼルス生まれのサックス奏者。ウッディ・ハーマンやカウント・ベイシーとの共演歴で知られる一方、セッション・ミュージシャンとしてトム・ウェイツ(こちらの盤こちらの盤)やスティーリー・ダン(こちらの盤)への参加でも知られる。

 一方のウォーン・マーシュ(Warne Marsh)は1927年同じくロス生まれで、レニー・トリスターノの教えを受け継ぐサックス奏者(参考過去記事)。この二人の組み合わせによる本盤の実現は、上述のスティーリー・ダンのアルバムの成功によると思われる。1977年に録音・リリースされたスティーリー・ダンの『彩~エイジャ』はヒット・チャートを駆け上り、グラミー賞も受賞するに至った。同盤からシングルカットされた「ディーコン・ブルース」で印象に残るソロを吹いたクリストリーブは、スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンのプロデュースにより、本盤を吹き込むことになったというわけだ。

 同郷の先輩テナー奏者ウォーン・マーシュ、さらには既にベテラン奏者であったルー・レヴィー(ピアノ)といった面々からすると、演奏メンバーの人選はピート・クリストリーブによるものではないかと想像する。内容としては、サックス2人によるいわゆる“テナー・バトル”であるが、“バトル(戦い)”という言葉から想像するであろう雰囲気とは大きく異なる。先輩たちを前にクリストリーブには緊張もあったのかもしれないが、演奏スタイルそのものは実に生き生きと、そして和気あいあいとしたものになっている。2人のテナーがぶつかり合うというよりは、ユニゾンを、ハーモニーを奏で、力強いクリストリーブのテナーとクールなマーシュのテナーという対比が違った個性となって耳に入ってくるのがいい。

 注目曲は、4.「テナーズ・オブ・ザ・タイム」とチャーリー・パーカーの有名曲の5.「ドナ・リー」。前者は早いテンポでテナー共演が楽しめるのに対し、後者は心地よいスウィング感の中で両サックス奏者の対比を聴くことができる。あと聴いていて面白いのは、3.「ラプンツェル」。プロデュースを担当したスティーリー・ダンの2人によるナンバーで、当時のベッカー&フェイゲンがもろにジャズの枠組のなかで曲を手掛けたらこういうのがやりたかったのか、なんて考えながら聴くとそれはそれでなかなか興味深い。


[収録曲]

1. Magna-tism
2. 317 E. 32nd
3. Rapunzel
4. Tenors of the Time
5. Donna Lee
6. I'm Old Fashioned
~以下、CDボーナス曲~
7. Lunarcy
8. Love Me
9. How About You?


[パーソネル、録音]

Pete Christlieb (ts)
Warne Marsh (ts)
Lou Levy (p)
Jim Hughart (b)
Nick Ceroli (ds)
Joe Roccisano (arr., 1.-4.)

1978年5月17~21日、同6月3日。




 ​
JAZZ BEST COLLECTION 1000::アポジー [ ピート・クリストリーブ&ウォーン・マーシュ ]




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Last updated  2017年09月12日 07時36分32秒
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