音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017/09/18(月)05:46

REOスピードワゴン 『人生はロックンロール(Life As We Know It)』

洋ロック・ポップス(908)

バンド黄金期メンバーでの最後の1枚  REOスピードワゴン(REO Speedwagon)は、1960年代末に米国イリノイ州で同じ大学に通っていたメンバーを中心に形成され、1971年にデビューした。1970年代を通じてコンスタントにアルバムを出していたが(ただしメンバーの変遷はあり)、ライヴに人は集まれどレコードはさほど売れないと言われたりしていた。ちなみに、バンド名のREO(アール・イー・オーと読む)は、レオ・モターカー・カンパニーという、かつて存在した会社名、スピードワゴンというのは、同社の生産していたトラックの名称からとったものである。 そんなREOスピードワゴンが大きくブレークしたのは1981年のことだった。1980年発表のアルバム『禁じられた愛』が大ヒットし、ジョン・レノンの遺作『ダブル・ファンタジー』を抜いて1位となり、年間アルバムのチャートでも同作を抑えて1位となった。1982年、1984年に発表した続くアルバム(『グッド・トラブル』、『ホイールズ・アー・ターニン』)も人気を博し、1987年に発表されたのが本盤『人生はロックンロール(Life As We Know It)』だった。前3作ほどヒットはしなかったものの、バンドの絶頂期の活動という点では、結果的に本作が最後となり、1980年代が終わるまでにはバンドの中心メンバーが抜け、やがてバンドも一時解散となってしまった(その後、1992年以降はメンバーが代わり、現在まで活動している)。  当時の状況からして自然と言えば自然だったのか、外部のライター(トム・ケリー、ビリー・ステインバーグ)の曲をこれまで以上に取り込み、シンセサウンドも増やしてポップ感が増している。注目曲としては、全米20位内に入るヒットとなったシングル曲の2.「偽りの愛(ザット・エイント・ラヴ)」と3.「涙のドリーム(イン・マイ・ドリームス)」。特に後者の美メロは一度聴いたら忘れられないタイプの典型的な曲。あと、軽快なロック・ナンバーの4.「トゥー・メニ・ガールフレンズ(ワン・トゥー・メニ―・ガールフレンズ)」も印象的。時代の産物と言えばそれまでなのかもしれないけれど、個人的には忘れ去ることのできない1枚だったりする。 [収録曲] 1. New Way to Love 2. That Ain't Love 3. In My Dreams 4. One Too Many Girlfriends 5. Variety Tonight 6. Screams and Whispers 7. Can't Get You Out of My Heart 8. Over the Edge 9. Accidents Can Happen 10. Tired of Getting Nowhere 1987年リリース。  ​REO Speedwagon / Life As We Know It【輸入盤LPレコード】(REOスピードワゴン)​ 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします!        ↓          ↓             

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