テーマ:THE 80's(49)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
1980年代半ば、人気絶頂期のアルバム
ケニー・ロギンス(Kenny Loggins)は、ロギンス&メッシーナで6年間活動した後、1977年からソロ・アーティストとしてのキャリアを開始させた。ソロとしての活動は順調だったものの、1980年代半ばに彼に大きな転記が訪れる。 一躍大人気を博すことになったのは、1984年、映画『フットルース』の主題曲を歌い、これが3週連続全米1位のヒットを記録したことだった。これによってロギンスの名は広く知られ、翌85年の「ウィー・アー・ザ・ワールド」では2小節リード・ヴォーカルを担当した。加えて86年には映画『トップガン』の主題曲「デンジャー・ゾーン」を歌い、全米2位のヒットとなった。 ちょうどこの間の時期にリリースされたのが本盤『ヒューマン・ヴォイス(Vox Humana)』だった。原題はラテン語で“人間の声(Human Voice)”を表すのだけれど、邦語タイトルはどういうわけか、原題の英訳のカタカナ表記になっている(当時はまだ英語をカタカナにした表題がカッコいいと思われていた時代だった)。 でもって、このアルバムは意外に売れなかった。都合3曲(1., 4., 6.)がシングルカットされたが、最も売れた表題曲1.「ヒューマン・ヴォイス」で全米22位だった。曲はいずれも悪くないし、ポインター・シスターズ(1.)やデヴィッド・フォスターとの共作(6.,8.など)があり、ゲスト参加にもポインター・シスターズ、シーナ・イーストン(5.)、デヴィッド・サンボーンなど豪華な名が並ぶ。 とはいえ、AORやソフトロック愛好者の間では、本盤の評価は高い。“売れ筋”のように見えつつも、あまりそうではないように思えるナンバーが、個人的には案外良かったりする。その意味では、4.「アイル・ビー・ゼア」や6.「フォーエヴァー」、9.「ラヴ・ウィル・フォロー」あたりが聴きどころと言ってもいいのではないだろうか。 [収録曲] 1. Vox Humana 2. No Lookin' Back 3. Let There Be Love 4. I'll Be There 5. I'm Gonna Do It Right 6. Forever 7. At Last 8. Loraine 9. Love Will Follow 1985年リリース。 ヒューマン・ヴォイス [ ケニー・ロギンス ] 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事
スティーブ・ペリーとのデュエットとか・・・
ただ、我が家ではこちらの盤の方が評判イイですね。 じぶんは6、妻は1がお気に入りです。 楽曲の優しい感じがこの後も引き継がれていって、最終的に「息子に対する愛情」で1枚出しちゃうんですからね。その辺の「萌芽」的なモノを感じます。 (2017年10月19日 23時53分39秒)
地味JAM尊さんへ
コメントありがとうございます。 フットルースやトップガンの華やかなところだけじゃなくて、個々のアルバムのいくつかも懐かしんでたまに聴いています(笑)。 息子クロスビーでしたっけ。ちゃんと聴いてはいないのですが、2世シンガーの時代が進んでいくのでしょうか。 (2017年10月20日 06時04分24秒) |
|