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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2018年04月16日
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テーマ:洋楽(2871)
時代背景に翻弄された問題作


 キャプテン・ビーフハート(Captain Beefheart, 本名ドン・ヴァン・ヴリートDon Van Vliet)と彼が率いるマジック・バンドは、1967年にファースト作の『セイフ・アズ・ミルク』を発表した。アルバムは売れたわけではなかったが、引き続き2作目の録音を始める。ところが、バンドがヨーロッパをツアー中にプロデューサーのボブ・クラスノウは、ミックスやエフェクト処理を施して、アルバムとして発表してしまう。そうして出来上がってしまったのが、本盤『ストリクトリー・パーソナル(Strictly Personal)』であった。

 ファースト作でわかるように、キャプテン・ビーフハートは、ブルースに根差し、ポップスの要素も取り込んで、独特のダミ声を生かして他にない世界を表現していた。ところが、本作の方は、クラスノウの手を経ることで、よりによってサイケな仕上がりになってしまった(この辺は言い分がそれぞれに異なり、アーティスト側は勝手にされたと言い、プロデューサー側は承諾済みだったと主張している)。確かに、前年の1967年は、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』やローリング・ストーンズの『サタニック・マジェスティーズ』を始めとして、サイケデリック音楽が一世を風靡していたので、サウンド的にこうやって聴衆の受けを狙ったのも理解できなくはない(おまけに、ビーフハートが歌う詞の中には“ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー”なんて一節があったりもする)。ともあれ、アーティスト側が納得できない盤になってしまったことは事実で、表題の“ストリクトリー・パーソナル”をもじって“ストリクトリー・コントリヴァーシャル”(実に論争を呼ぶ)とすら言われるほどだ。

 でもって、個人的にはどう受け止めているのかと言うと、今のところの暫定的な結論は、“余興である”ということだったりする。真面目にキャプテン・ビーフハートを聴いてみようという向きには勧めようとは思わない。『セイフ・アズ・ミルク』を聴き、『トラウト・マスク・レプリカ』を聴き、その間の余興でたまに引っ張り出してくる。時代の雰囲気(サイケっぽさ)も感じられるし、ビーフハートらしさもあちらこちらで感じられる。だからこそ、アルバムの制作・発売のややこしいことは半ば脇に置いて、気軽に聴いたほうがいいのかな、と思ったりする。

 ちなみに、ビーフハートとそのバンドはこの一件により、レーベルを移り、翌年に名作として知られる『トラウト・マスク・レプリカ』を発表することになる。余談ながら、上記の経緯からジャケットの仕様などに本人たちは関わっていないのだろうと想像するが、“写真在中、折り曲げ厳禁”と書かれ、切手部分にはメンバーの顔という封筒を模したジャケット・イメージは個人的にはなかなかセンスがいいと感じている。


[収録曲]

1. Ah Feel Like Ahcid
2. Safe As Milk
3. Trust Us
4. Son of Mirror Man - Mere Man
5. On Tomorrow
6. Beatle Bones 'n' Smokin' Stones
7. Gimme Dat Harp Boy
8. Kandy Korn

1968年リリース。




↓本盤が見つからないので、いずれ取り上げるつもりの別盤へのリンクです。↓
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Last updated  2018年04月16日 23時05分17秒
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