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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年01月08日
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テーマ:Jazz(1659)
カテゴリ:ジャズ
永遠不滅のピアノ・トリオ盤


 ビル・エヴァンス(ビル・エバンス、Bill Evans)の作品のうち、もっともよく聴かれているのは『ワルツ・フォー・デビイ』だろう。これが名盤であり、実際、名盤ガイドなどでも繰り返し紹介される盤であるということは確かなのだけれど、本来最初に推奨すべきはこちらではなかろうかとついつい考えたくなるのが、『ポートレイト・イン・ジャズ(Portrait in Jazz)』という盤である。

 その理由はというと、主に二つある。一つはスタジオで録音されたという点。『ワルツ~』の方は実況録音盤であるのに対し、本盤はニューヨークシティでスタジオ録音されている。ジャズの真髄はライヴ演奏にあり、という意見に反対するわけではないけれども、最初にじっくり聴く一枚にするなら、スタジオで録音された盤という意見ももっともではないかと思ったりする。

 もう一つは、それでいてスタンダード曲が並んでいる点。この点については、『ワルツ~』もスタンダードを扱ってはいるものの、こちらの盤は1.「降っても晴れても」、2.「枯葉」、7.「恋とは何でしょう」、9.「いつか王子様が」といった具合に、とっつきやすさという点でもどちらかというと本盤の方に分があるように思える。

 もちろん、収録曲やスタジオ録音だからというのだけが理由ではない。何よりもそのメンバー構成は大事な点で、ビル・エヴァンス(ピアノ)、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラム)という、決して多くを残さなかった組み合わせである(上記の『ワルツ~』もこのメンツでの録音で、よく知られているように、『ワルツ~』の収録からわずか10日余りでラファロは事故死してしまう)。リヴァーサイド4部作などと呼ばれるうちのスタジオ録音作2枚のうちの一つがこの盤なのである。さらに、この3人の組み合わせがビル・エヴァンスの充実期となった点である。ラファロを失ったエヴァンスはしばらく活動を停止し、シーンから遠ざかってしまうほどのショックを受けた。そのことはすなわち、この3人での演奏がいかほどうまく行っていたのかも物語っている。

 実際、本盤を聴けば、初めての人にもきっと聴きやすく、なおかついろんな聴き方をするリスナーが繰り返し聴いてもスリリングな楽しみを得られると思う。エヴァンスのピアノ演奏そのもの、エヴァンスとラファロのインタープレイ、ラファロのベースそのものの演奏、さらにはそれを支えながらも積極的に絡んでくるモチアンのドラミング…。年明け早々から去年の話というのもなんだけれど、2019年がエヴァンスの生誕90年ということで、昨年は、久しぶりに引っ張り出してきたものも含めて、何枚かのエヴァンス盤を繰り返し聴いたりしていた。そして結論として、やっぱり永遠不滅で今後も繰り返し聴きつづけなければという思いを最も与えてくれたのが、本盤だったというわけである。


[収録曲]

1. Come Rain or Come Shine
2. Autumn Leaves (take 1)
3. Autumn Leaves (take 2)
4. Witchcraft
5. When I Fall in Love
6. Peri's Scope
7. What Is This Thing Called Love?
8. Spring Is Here
9. Someday My Prince Will Come
10. Blue in Green (take 3)
11. Blue in Green (take 2)


[パーソネル、録音]

Bill Evans (p), Scott LaFaro (b), Paul Motian (ds)

1959年12月28日録音。




 ​
ポートレイト・イン・ジャズ +1 [ ビル・エヴァンス ]




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Last updated  2020年01月11日 22時22分35秒
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an-dale@ Re[1]:420万アクセス御礼(12/05) Midge大佐さんへ ありがとうございます。…
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ひろし@ Re:ザ・バーズ 『ミスター・タンブリン・マン』(08/12) まさに仰る通りで、バーズがロックに残し…
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