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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年01月12日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:ジャズ
若き日のピアノを堪能


 ケニー・バロン(Kenny Barron)は、2020年現在、77歳の大物ピアニストであるが、数多い彼の作品群としては初期にあたる1974年に吹き込まれ、MUSE(ミューズ・レコード)から出されたのが、この『ペルーヴィアン・ブルー(Peruvian Blue)』という盤である。

 本盤の演奏は、ギターを含み、パーカッションも必要に応じて大胆に取り込んだりしている。時代背景的には、ジャズに電気楽器は既に入り込んでおり、1970年代にクロスオーバーやフュージョンといった時代へと突入していくような時代の録音である。本盤でもエレピやエレキベースなどが使用され、パーカッションの工夫などもあって、時代の雰囲気は確かに影響している部分もある。

 とはいえ、やはり主役はケニー・バロンの渾身のピアノにある。実は本盤を最初に手にしたとき、『ペルーヴィアン・ブルー』という表題に惹かれた。“南米(ペルー)+青(ブルー)”という組み合わせやいかにと思ったわけである。でも、実際にこの作品を聴いてみて、最初に気に入ったのは表題曲ではなく、3.「ザ・プロセッション」だった。ケニー・バロンがまだ30歳を過ぎた頃の演奏だったわけだけれど、繊細な美しいピアノ演奏は既に完成の域にある。同じようにピアノ演奏の素晴らしさが特に堪能できるのは、5.「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」のソロ・プレイ。さらにもう1曲加えるなら、完全にソロ演奏ではないのだけれど、かなりの部分で渾身のピアノ・ソロを堪能できる2.「ブルー・モンク」といった具合である。

 とまあ、そのようなわけで、ありきたりなまとめ方にはなるのだけれど、ケニー・バロンのピアノが素晴らしく、その繊細なタッチと感性を堪能したい盤と言える。年を重ねたケニー・バロンばかり聴くという人にも、若い頃の彼の演奏は同じようにお勧めだと筆者は思うのだけれど、いかがだろうか。


[収録曲]

1. Peruvian Blue
2. Blue Monk
3. The Procession
4. Two Areas
5. Here's That Rainy Day
6. In the Meantime


[パーソネル、録音]

Kenny Barron (p, clavinet, elp)
Ted Dunbar (g: 1, 2, 4, 6)
David Williams (b, elb: 1, 3, 4, 6)
Albert Heath (ds: 1, 3, 4, 6)
Richard Landrum (per: 1, 4, 6)
Sonny Morgan (per: 1, 4, 6)
Recorded March 14, 1974.

1974年3月14日録音。



 
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Last updated  2021年01月12日 18時11分33秒
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