テーマ:アメリカン・ロック(103)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
円熟を迎えてもなお攻めの一枚
ボブ・シーガー(Bob Seger)は、1945年生まれのアメリカン・ロッカー。1970年代から表舞台で活動を展開し、シルバー・バレット・バンドなどを率いて、とりわけ1980年代には一世を風靡した。その後、1990年代半ばとなり、50歳に達する円熟期を迎えたこのアーティストが発表した本盤は、まだまだ現役そのものの“攻めの一枚”だったという風に思う。 1995年にリリースされた『イッツ・ア・ミステリー(It’s A Mystery)』というのがその盤であるが、リリース当時、筆者は本当に繰り返し聴いた(既にCDの時代だったが、LP盤の頃なら“レコード盤が擦り切れるほど”と形容してもいいくらいだった)。 冒頭の1.「ライト・オブ・パッセージ」は、そうした攻めの姿勢がよく表れている。意外に気に入っているのが、2.「ロック・アンド・ロード」で、べったりいかにもアメリカン・ロックな曲調と演奏がいい。上述した攻めの姿勢がさらによく表れている曲としては、表題曲の6.「イッツ・ア・ミステリー」がある。 あとついでにもう1曲挙げておくと、10.「シックスティーン・シェルズ」ではさりげなくトム・ウェイツのナンバーがカバーされている。「ダウンタウン・トレイン」でも証明済みのように、ボブ・シーガーは、トム・ウェイツの楽曲をアメリカン・ロック調で見事に演じられるアーティストでもある。 この頃のボブ・シーガーの音楽は、70年代の彼のイメージとは少し違ってきているのは確かだと思う。けれども、80年代の『ライク・ア・ロック』で発揮されたアメリカン・ロックの直球の延長線上いったような観点からすると、なかなかの好盤に仕上がっており、上で述べたように、筆者にとっては繰り返し聴いたお気に入り盤となっている。 [収録曲] 1. Rite of Passage 2. Lock and Load 3. By the River 4. Manhattan 5. I Wonder 6. It's a Mystery 7. Revisionism Street 8. Golden Boy 9. I Can't Save You Angeline 10. 16 Shells from a Thirty-Ought Six 11. West of the Moon 12. Hands in the Air 1995年リリース。 ↓ベスト盤です。↓ 【輸入盤CD】Bob Seger & The Silver Bullet Band / Greatest Hits(ボブ・シーガー) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年02月09日 05時32分35秒
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