音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2021/05/09(日)17:35

ポール・サイモン 『時の流れに(Still Crazy After All These Years)』

洋ロック・ポップス(909)

1970年代、ソロシンガーとなったサイモンの代表盤  サイモンとガーファンクルは1960年代に様々なヒットを残し、1970年に解散した。その後、ポール・サイモン(Paul Simon)はソロとしての活動を展開していった。1972年、1973年にそれぞれソロとしてのアルバムを発表したのに続き、1975年にリリースされたのが本盤『時の流れに(Still Crazy After All These Years)』であった。  本作は、全米1位となり、最優秀アルバムに加え、男性ポップ・ボーカル部門でグラミーを受賞した。これはサイモンとガーファンクルとしての受賞以来、ソロで初めての受賞であった。1980年代には『グレイスランド』という大きなヒットとなった盤を出しているが、1970年代の彼の活動としては、この『時の流れに』が代表作だと言えるだろう。  この盤に収められた中で有名曲といえば、4.「恋人と別れる50の方法(フィフティ・ウェイズ・トゥ・リーヴ・ユア・ラヴァ―)」である。全米のほかカナダでも1位を記録したほか、全米では年間のシングルチャート8位となった。シニカルな詞、淡々とした歌いくちといった特徴は、後のスティングに影響を与えたんじゃないかと思ったりする。もう一つ、本盤で大きな注目を集めたのは、アート・ガーファンクルとの共演の2.「マイ・リトル・タウン」。1970年に袂を分かった二人だったけれど、この曲だけは“サイモンとガーファンクル”の名義で録音され、それぞれのソロ・アルバムに収録されることになった。  上記の2曲以外に外せないナンバーとしては、まずは、表題曲の1.「時の流れに(スティル・クレイジー・アフター・オール・ジーズ・イヤーズ)」。そして、7.「ある人の人生(サム・フォークズ・ライヴズ・ロール・イージー)」。どちらもじっくり染み入るタイプの曲と詞がいい。筆者的には、上で触れた4.「恋人と別れる~」とこれらを合わせて、本盤のベスト3曲という気がしている。 [収録曲] 1. Still Crazy After All These Years 2. My Little Town 3. I Do It For Your Love 4. 50 Ways to Leave Your Lover 5. Night Game 6. Gone at Last 7. Some Folks' Lives Roll Easy 8. Have a Good Time 9. You're Kind 10. Silent Eyes 1975年リリース。  ​時の流れに [ ポール・サイモン ]​  ​【輸入盤】Still Crazy After All These Years [ Paul Simon ]​    下記のランキングサイトに参加しています。    お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです!         ↓           ↓           

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