カテゴリ:洋ロック・ポップス
大きなヒットとなったLP2枚組のライヴ盤
ピーター・フランプトン(Peter Frampton)は、1950年、イギリス出身のロック・ミュージシャンである。ハンブル・パイなどバンドでの活動の後、1972年以降にソロ活動を展開していった。地道な活動を続けた努力も実り、1970年代後半に入った段階で広く受け入れられ、人気を得た。ちょうどそのような時期において、特に大きな成功となった彼の作品が、LP2枚組(現行では1枚のCDのものもある)として1976年に発表された本作『フランプトン・カムズ・アライヴ!(Frampton Comes Alive!)』であった。 このライヴ盤は、リリース前年の1975年の米国ツアーの複数のライヴ・パフォーマンスを収めたものである(6月13日のサン・ラファエル、6月14日のサンフランシスコ、8月24日のロング・アイランド、11月22日のニューヨーク州立大学プラッツバーグ校の音源が使われているとのこと)。大きなヒットとなった本盤は、フランプトンにとって初めて母国イギリスのチャートにランクインし、全英6位を記録した。そして、アメリカでは、全米チャート1位になったというだけでなく、10週連続1位という爆発的なセールスを上げた。 本盤からは複数のシングル・ヒットも生まれた。まず、3.「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」は、全米ビルボードで6位、全英でも10位のヒットを記録し、彼の代表曲として知られるナンバーとなった。また、全米12位となった7.「君を求めて(ベイビー・アイ・ラヴ・ユア・ウェイ)」は、後世になってからも複数のカヴァー・ヴァージョンがチャートを賑わしており、1988年にウィル・トゥ・パワー、1994年にはレゲエ・バンドのビッグ・マウンテンがそれぞれヒットさせている。さらに、14.「ライク・ウィ・ドゥ(ドゥ・ユー・フィール・ライク・ウィ・ドゥ)」もシングル・カットされて全米10位に入るヒットとなった。 もう一つ、注目曲として外せないのは、12.「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」。言わずと知れたローリング・ストーンズの有名ナンバーであるが、そもそもフランプトンによるこの曲のカヴァーは、1972年の最初のソロ盤に収められ、ソロ名義での最初のシングルでもあった。つまりは、既存の“持ち歌”のライヴ・ヴァージョンなわけである。ちなみに、上記の3.「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」と7.「君を求めて」も、本盤のライヴでのヴァージョンがシングル曲としてはヒットしたものの、元々は前年のスタジオ作のものが先にシングル化されていた。元のヴァージョンではなく、後からのライヴ・ヴァージョンがシングルとしてヒットするという現象はたまにあるが、それが2曲続いたというのは少々珍しいと言えそうな気がする。 [収録曲] 1. Introduction/Something's Happening 2. Doobie Wah 3. Show Me the Way 4. It's a Plain Shame[LPではここまでA面] 5. All I Want to Be (Is by Your Side) 6. Wind of Change 7. Baby, I Love Your Way 8. I Wanna Go to the Sun[LPではここまでB面] 9. Penny for Your Thoughts 10. (I'll Give You) Money 11. Shine On 12. Jumpin' Jack Flash[LPではここまでC面] 13. Lines on My Face 14. Do You Feel Like We Do[LPではここまでD面] 1976年リリース。 [枚数限定]フランプトン・カムズ・アライヴ!/ピーター・フランプトン[SHM-CD]【返品種別A】 【輸入盤】Comes Alive - Remaster [ Peter Frampton ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年08月28日 14時39分23秒
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