カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
絶頂期を記録した初のライヴ盤
ミハーレスことマヌエル・ミハーレス(Manuel Mijares)は、1958年メキシコシティ生まれの男性シンガー。1980年代半ばにメキシコのポップ・シーンに颯爽と登場し、とりわけ1980年代後半から1990年代を通じて絶大な人気を誇った。さらには、2000年代以降、現在に至るまでコンスタントに作品のリリースを続けている。 そんなミハーレスの絶頂期とも言える1995年に、彼にとっての初のライヴ盤として発表されたのが、この『エル・エンクエントロ(El encuentro…)』というアルバムであった。そのライヴというのは、大手テレビ局のテレビサ(Televisa)が企画したアコースティック・ライヴ(当時、好評を博していたMTVアンプラグドに追従した企画)であった。なお、アコースティックな企画とはいえ、実際の演奏では、アコギを弾いているという程度で、プラグを抜いているという感じはそれほど強くない。ともあれ、アルバムは大ヒットし、メキシコのチャートのみならず、中米の4つの国や南米チリでも1位を獲得した。 全17曲というヴォリュームで、人気絶頂の中でのヒット・メドレー的な選曲が中心となっている。とはいえ、未発表曲もうまく組み合わされていて、未発表のナンバーは、4.「ミ・ウニカ・ドローガ・エレス・トゥ」と8.「エル・コラソン・シゲ・アフェラード」の2曲。一方、女性シンガーのルセーロ(Lucero)とのデュエット曲の13.「クアトロ・べセス・アモール」のほか、3.「タン・ソロ」、バリオ・ボーイズ(Barrio Boyzz)との共演による6.「タルデ・オ・テンプラーノ」の計3曲がシングルとして発売された。つまるところ、単なるライヴ盤で終わらせずにファンへの新曲のサーヴィスやシングルカットでのヒット狙いも織り込まれていたということになるだろうか。 筆者の個人的な好みを含め、お勧めのナンバーをいくつか挙げてみたい。ミハーレスのヴォーカルの真骨頂が披露されているのは、9.「エル・ブレべ・エスパシオ(君のいないわずかな空間)」。キューバのシンガーソングライター、パブロ・ミラネスの名曲をカバーしているが、アコースティック調の演奏にのせて彼らしいヴォーカルで歌いきっている。同じくこの人の声の魅力が活かされた歌唱としては、16.「ウノ・エントレ・ミル」がいい。、次いで12.「ソルダード・デル・アモール(愛の戦士)」。ファン的には、上記のルセーロとの13.や未発表曲に加え、2つのメドレー(5.と12.)も聴きどころと言える。それぞれ彼の人気曲を文字通りメドレーにしたものだが、5.は「パラ・アマールノス・マス」から始まってちゃんと同じ曲で終わり、12.も「ボニータ」に始まり「ボニータ」で終わるという点もなかなかいい感じだと思う。 [収録曲] 1. Volverás 2. No se murió el amor 3. Tan solo 4. Mi única droga eres tú 5. Medley: Para amarnos más/Me acordaré de ti/Que nada nos separe/Para amarnos más 6. Tarde o temprano [con Barrio Boyzz] 7. Palabras de mujer/Perfidia 8. El corazón sigue aferrado 9. El breve espacio 10. Te dejaré (Ti lascero) [con Patricia Sosa] 11. Corazón salvaje 12. Soldado del amor 13. Cuatro veces amor [con Lucero] 14. Bella 15. No hace falta 16. Uno entre mil 17. Medley 2: Bonita/A pedir su mano/Pará nené pará/Bonita 1995年リリース。 ↓別盤(いずれもベスト編集版)です↓ 【輸入盤CD】MIJARES / COLECCION SUPREMA 【輸入盤CD】MIJARES / 30 EXITOS INSUPERABLES (RMST) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年02月08日 12時01分40秒
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