テーマ:ラテン系ロック(90)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
ポップながら深みのある愛聴盤
ホアキン・サビーナ(Joaquín Sabina)は、スペイン南部のハエン近郊の出身で、フランコ独裁政治を逃れてロンドンで過ごした後、1970年代後半からはスペインに戻って長く活動を続けているシンガーである。本盤『オテル・ドゥルセ・ホテル(Hotel, Dulce Hotel)』は、1987年に発表された作品で、1980年代を通じて積み重ねてきた人気が高まっていた時期のアルバムである。 1980年代という時代背景もあり、どちらかというと、きらびやかで華やかなサウンドがある程度耳につく。しかし、全体としては、彼のもう一つの顔でもある“詩人”としてのソングライターの実力がそれを単なる流行りものにしていない。言い換えれば、一聴した感じは軽快であっても、聴けば聴くほど深みが感じられる盤に仕上がっていると言える。 個人的な好みで、注目の曲をいくつか挙げておきたい。オープニング・ナンバーの1.「アシー・エストイ・ジョ・シン・ティ」は、ゆったりとした曲調と落ち着いて聴かせるヴォーカルがよく、本盤のベスト曲と言えそう。一方で、アップテンポのナンバーとしては、2.「パクト・エントレ・カバジェロス」や5.「オイガ・ドクトール」といったあたりが受けがよさそう。とはいえ、筆者的にはテンポを落として聴かせるサビーナの歌唱の方が好みで、そういう意味では、3.「ケ・セ・ジャマ・ソレダー」なんかがいい。そして、忘れてはいけないのは、アルバムを締めくくる表題曲の9.「オテル・ドゥルセ・オテル」。なぜだかわからないが、直感的に好きなサビを持つナンバーで、筆者的には1.とこの9.が特にお気に入りだったりする。 [収録曲] 1. Así estoy yo sin ti 2. Pacto entre caballeros 3. Que se llama Soledad 4. Besos de Judas 5. Oiga, doctor 6. Amores eternos 7. Mónica 8. Cuernos 9. Hotel, dulce hotel 1987年リリース。 ↓ベスト盤です↓ ホアキンサビーナ Joaquin Sabina - Esencial Joaquin Sabina CD アルバム 【輸入盤】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年11月25日 20時31分17秒
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