テーマ:Jazz(1987)
カテゴリ:ジャズ
熱く燃焼するインプロヴィゼーション演奏盤
ジョージ・アダムス(George Adams)は、1940年、ジョージア州生まれのテナーサックス、フルート、バス・クラリネット奏者。ドン・プーレン(Don Pullen, ドン・ピューレンとも表記される)は、1941年、ヴァージニア州出身のピアノ奏者。2人とも早くに亡くなっていて、前者は1992年に52歳で、後者は1995年に53歳で病死している。 この連名カルテットは、主にヨーロッパで受け入れられる形で活動を展開していった。そうした意味では、ヨーロッパ・フリー・ジャズの影響も、彼らの作風には届いていたと言えるのかもしれない。とはいえ、その演奏は、フリー・ジャズ的演奏という一言で済ますのでは、もったいないほどいろんなものが入っているように思う。ビバップにモダン、さらにはブルース、いろいろな素地があって、この演奏が成り立っている。加えて、本盤で印象的なのは、どこまでもひたすらに熱く、最後まで燃焼しきろうといわんばかりの演奏姿勢。ジョージ・アダムスのテナーもそうだし、ドン・プーレンのピアノも、手抜きなしの潔さがとにかく気持ちいい。 むろんすべてが勢いばかりの演奏というわけではない。2.「サンバ・フォー・ナウ」は、アダムスが楽器をフルートに持ち替えて落ち着いた美曲(プーレンのペンによる)を展開する。4.「ノーバディ・ノウズ・ザ・トラブル・アイヴ・シーン」では、アダムスのテナー演奏ののびのびとした部分も聴くことができる。とはいえ、あくまで本盤の本領は、冒頭の1.「ミンガス・メタモルフォシス」や、表題曲の5.「シティ・ゲイツ」にあると筆者は感じる。とりわけ、アダムスのどんどん盛り上がっていくテナー演奏に、聴いている側は吸い込まれていきそうになる。 [収録曲] 1. Mingus Metamorphosis 2. Samba for Now 3. Thank You Very Much Mr. Monk 4. Nobody Knows the Trouble I've Seen 5. City Gates [パーソネル、録音] George Adams (ts, fl), Don Pullen (p), Dannie Richmond (ds), Cameron Brown (b) 1983年3月27・28日録音。 ![]() 【中古】シティ・ゲイツ / ジョージ・アダムス=ドン・ピューレン・カルテット ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年02月10日 18時45分11秒
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