テーマ:洋楽(3446)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
爽やかにマフラーをなびかせて
雲が浮く青い空を背景に、首のマフラーがなびく3人の男たちの肖像。そんなジャケットのアルバムの主は、その名もパイロット(Pilot)である。デヴィッド・ペイトン (David Paton)、ビリー・ライアル (Billy Lyall)、スチュアート・トッシュ (Stuart Tosh)の3人、さらに公式には後日加入となっているものの、当初からかかわっていたイアン・ベアンソン (Ian Bairnson)というメンバーから成るバンドで、スコットランドで結成された。 活動期間は1970年代のほんの数年だった(後に再集合しライヴ等も行なった)が、1974年の本盤『パイロット(From the Album of the Same Name)』(米盤では原題も“Pilot”)は、彼らのデビュー盤に当たる。アルバムそのものは大きなヒットになったというわけではなかったが、本盤からは、2.「マジック」というヒット曲が出た。この曲は米国で5位、英チャートでは11位となり、カナダのチャートでは1位を記録している。 ジャンルとしては、ソフト・ロックやポップ・ロックと言えるような路線なのだが、総じて爽やかで、元気のいい楽曲が目立つ。1.「こぼれる微笑み(ジャスト・ア・スマイル)」は爽やかで伸びのあるメロディが一度聴いたら忘れられない好曲。2.「マジック」は、上述の通りヒットとなったシングル曲で、全米5位のほかカナダでは1位に輝いた。 6.「スーナー・オア・レイター」はギターが曲に厚みを与えていて、筆者的には好みの演奏。8.「月への想い(オーヴァー・ザ・ムーン)」は、上記の1.と並んで、パイロット節が前面に出た楽曲で、本盤中で必聴のナンバー。ここまで個人的にお気に入りの曲を挙げてみたものの、アルバムを通して聴くと、ポップ寄りの曲、ギターの厚みを生かした曲、哀愁を漂わせる曲などとなかなかヴァリエーションに富んでいる。そういう意味では、わずか4年ほどの活動とはいえ、“一発屋”ではない深みがこのバンドにはあったということになるだろうか。 [収録曲] *( )内は邦盤での曲タイトル 1. Just a Smile(こぼれる微笑み) 2. Magic 3. Lucky for Some(幸せを求めて) 4. Girl Next Door(僕のそばにいて) 5. Lovely Lady Smile 6. Sooner or Later 7. Don't Speak Loudly 8. Over the Moon(月への想い) 9. Never Give Up 10. High Into the Sky(青空に向かって) 11. Auntie Iris(アイリスおばさんの詩) 12. Sky Blue 1974年リリース。 【輸入盤】Albums (4CD Clamshell Boxset) [ Pilot (UK) ] 【中古】Pilot (From the Album of the Same Name) [CD] Pilot「1000円ポッキリ」「送料無料」「買い回り」 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年07月08日 06時10分50秒
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