テーマ:洋楽(3466)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
初のメジャー作品
ウェイラーズ(The Wailers)というバンドは、ジャマイカのキングストンで1960年代前半に形成された。ジャマイカで人気を得た彼らは1972年、アイランド・レコードと契約するに至り、翌年に本盤『キャッチ・ア・ファイア(Catch A Fire)』をリリースした。この時点でのメンバーは、ボブ・マーリー(ヴォーカル)、カーリー・バレット(カールトン・バレット、ドラム)、ピーター・トッシュ(ピーター・マッキントッシュ、ピアノ等)、バニー・ウェイラー(バニー・リヴィングストン、コンガ等)であった。 当初リリースされたLPは手作りのジャケット仕様で、ジッポ・ライターを模して蓋を開けてレコードを出す仕様(銀色のライターの上部にバンド名とアルバム名の刻印風の文字)になっていた。けれども、作るのに手間がかかったためか、その後、大麻を吸引するボブ・マーリーの姿(彼はマリファナ合法化の支持者でもあった)のジャケットに変更された。この変更の際に、アルバムの名義についても、本来はザ・ウェイラーズだったものが、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley &The Wailers)に変えられた。これはレコード会社側がバンドとしてではなく、ボブ・マーリーを売り出したかったという事情によると思われる。 筆者の好みに基づいて、何曲かについて見ておきたい。1.「コンクリート・ジャングル」は、ボブ・マーリーの楽曲の中で私的にはかなり気に入っているナンバーの一つ。2.「スレイヴ・ドライヴァー」は、三角貿易の奴隷制という過去を持つカリブの島国出身のバンドらしく、奴隷をテーマにした尖った詞のナンバーで、アルバム表題の“キャッチ・ア・ファイア”はこの曲の詞の中に登場するフレーズ。 LPではB面1曲目だった6.「スター・イット・アップ」は、ボブ・マーリーの代表曲の一つとして知られる。この曲は1972年にジョニー・キャッシュのカバーでヒットし、ボブ・マーリー曲のカバーとしては、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」(1974年、エリック・クラプトンによるカバー)と並んでよく知られた楽曲である。最後にもう1曲。8.「ノー・モア・トラブル」は、やや地味な印象ながら、“トラブルなんていらない”、“戦争もトラブルも(いらない)”、“必要なのは愛”というひたむきなメッセージのナンバーだったりする。 [収録曲] 1. Concrete Jungle 2. Slave Driver 3. 400 Years 4. Stop That Train 5. Baby We've Got A Date (Rock It Baby) 6. Stir It Up 7. Kinky Reggae 8. No More Trouble 9. Midnight Ravers 1973年リリース。 ![]() キャッチ・ア・ファイアー +2 [ ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ ] ![]() CATCH A FIRE[輸入盤]/BOB MARLEY[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024年07月11日 05時11分09秒
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