テーマ:ラテン系ロック(90)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
人気絶頂期の好盤
フォビア(Fobia)は、1987年にメキシコシティで結成されたロック・バンドで、10年ほど活動した(後に2003年以降、再結成して活動を継続中)。1990年にデビュー作を発表してから、順調にキャリアを重ねていく中で第4作として1995年に発表されたのが、この『アモール・チキート(Amor chiquito)』だった。本盤の大ヒットによって、フォビアはメキシコの人気バンドとしての位置を不動とものにした。 好曲が多く並び、曲と演奏の完成度もそれまでの作品よりさらに高まっている。筆者の好みで特にいいと思うのは、冒頭の1.「レボルシオン・シン・マノス」。ラテン系ロックらしいリズム感に対し、オーソドックスな曲展開という、非常にバランスの取れた好曲だと思う。 上記1.のほかに、この当時にヒットし、後々もメキシカン・ロックの定番曲になったナンバーとしては、4.「イプノティサメ」と6.「ベネノ・ビル」が収められている。前者はバラード風で、この曲とこれに続く1分足らずのインストの5.「アイ・カン・ブギ」は、アルバム全体の中では、ロック一辺倒ではなく、緩急をつけて聴き手を飽きさせない工夫が感じられる。もう一つの6.「ベネノ・ビル」は、裏拍を巧みに使いながら一気に突っ走るロック調のナンバーで、現在では、メキシカン・ロックの定番曲の一つになっている。 以上の目立ったナンバー以外に、筆者のお気に入りをさらにもう少し挙げておきたい。3.「ベスティーダ・パラ・マタール」は万人向けではないかもしれないが、音の面でも工夫が多く、筆者としては本盤を初めて聴いた時から気になった曲だったりする。10.「ビボ」と11.「カサ・バシーア」は、上記の4.や5.と同じく、アルバムの中では少し流れを変える役割も担っている楽曲。個人的には、10.のサビが妙に頭から離れなくなるナンバーで気に入っている。最後に、アルバムを締めくくる12.「エストレージャス・エン・ラ・パンサ」は、1分ほどのエピローグ的なテーマだが、アルバムそのものには曲名は記載されておらず、隠しトラックになっている。 [収録曲] 1. Revolución sin manos 2. Descontrol 3. Vestida para matar 4. Hipnotízame 5. Ai kan bugui 6. Veneno vil 7. Mira tete 8. Sin querer 9. Casi amor 10. Vivo 11. Casa vacía 12. Estrellas en la panza 1995年リリース。 ↓こちらはベスト盤です。↓ ROCK LATINO (REMASTER)[輸入盤]/FOBIA[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年09月05日 14時16分27秒
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