|
テーマ:洋楽(3616)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
商業的な成功はさておき、玄人好みの上質なロック
グレアム・パーカー(Graham Parker)は、1950年、英国ロンドン生まれのミュージシャン。アーティストとしての出自はパブ・ロックにタグづけされるものの、何かの狭いジャンル分けで“この分野を代表する”といった感じがしないアーティストだと思う。ニュー・ウェーヴしかりで、『スパーク!(スクイージング・アウト・スパークス)』のような作品があったものの、どこか控えめで、万人向けの派手さがなく、玄人好みな印象が付きまとうように感じる。 実際、セールス面での成功という意味では、1970年代末がその時期に当たり、1980年代以降のグレアム・パーカーの作品はさしたる商業的成功を収めなかった。そんな彼が1990年代に入ってリリースしたのが、本盤『ストラック・バイ・ライトニング(Struck By Lightning)』だった。大きなチャートアクションはなかったものの、40歳代に入ってもはや“若さ”の勢いだけではないロック・ミュージシャンの姿を示した好作だった。 1.「シー・ウォンツ・ソー・メニー・シングズ」は、肩の力の抜けた、さらりとしたかっこよさが魅力である。3.「ストロング・ウィンズ」と4.「ザ・キッズ・ウィズ・ザ・バタフライ・ネット」では、ガース・ハドソン(元ザ・バンド)のアコーディオンがいい味を出している。いい意味で肩の力が抜けた感じという意味で魅力的な曲としては、7.「ザッツ・ホエア・シー・エンズ・アップ」も聴き逃がせない。 8.「ア・ブランド・ニュー・ブック」はパブ・ロッカーらしさが前面に出たノリのいい好曲である。9.「ウィーピング・スタチューズ」もロック・アーティストとしてのグレアム・パーカーの魅力が発揮された隠れ名曲的なナンバー。14.「テン・ガールズ・アゴー」も円熟味のある軽妙な好ナンバー。さらに、アルバム末尾の15.「ザ・サン・イズ・ゴナ・シャイン・アゲイン」は一層リラックスした円熟のよさを聴かせてくれる。 個人的に気になる曲を中心にざっとアルバムを追ってみたけれど、全体を通して聴いた時に、ロック・アーティストしての本領発揮の楽曲、円熟味に溢れる楽曲とヴァラエティに富んでいるのが特徴になっているように思う。つまりは、一本調子ではなく、押したり引いたり、時は軽く肩をすかしたりと、これもまたアーティストとしての成熟の成果ということなのだろう。 [収録曲] 1. She Wants So Many Things 2. They Murdered the Clown 3. Strong Winds 4. The Kid with The Butterfly Net 5. And It Shook Me 6. Wrapping Paper 7. That's Where She Ends Up 8. A Brand New Book 9. Weeping Statues 10. Guardian Angels 11. Children and Dogs 12. Over the Border (To America) 13. When I Was King 14. Ten Girls Ago 15. The Sun Is Gonna Shine Again 1991年リリース。 輸入盤 GRAHAM PARKER / STRUCK BY LIGHTNING (EXPANDED EDITION) [CD] 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.02 06:06:17
コメント(0) | コメントを書く
[洋ロック・ポップス] カテゴリの最新記事
|