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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年12月17日
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カテゴリ:ジャズ
ファンキーでソウルフルなジャズ・クリスマス盤


 ジャズ・オルガン奏者のジミー・スミス(Jimmy Smith)がキャリア絶頂期に吹き込んだクリスマス盤が、この『クリスマス・クッキン(Christmas Cookin')』である。元は『クリスマス'64(Christmas '64)』というタイトルで1964年にリリースされ、1966年のリイシュー時にこのタイトルになったようである(筆者が持っているのは、変更後のタイトルで、2曲追加されたCDのもの)。

 ジミー・スミスが好きな人には説明不要といったところではあるが、とにかく彼独自のファンキーでソウルフルなオルガン演奏が大爆発といった趣の盤である。1960年代のジミー・スミスのオルガンが炸裂する作品群(例えば、本ブログで取り上げたものとしては、こちらこちら、はたまたこちら)が好みの人には必聴のクリスマス盤である。いずれの演奏も、彼らしいオルガン演奏が時に派手に、時に計算づくと思しき展開の下に繰り広げられる。有名なクリスマス曲が多く収録されているが、オーケストラをフィーチャーし、そうしたジミー・スミス節の中にすんなりとクリスマス曲のメロディが馴染んでいるというのが全体的な印象と言えるだろう。

 注目曲をいくつかピックアップしてみたい。3.「我等東方三人の王(We Three Kings (Of Orient Are))」(一般的な邦題は「われらはきたりぬ」)は、派手なオーケストレーションとファンキーなノリのオルガンが抜群の1曲。5.「ホワイト・クリスマス」は、そのオーケストラを生かし、この曲のメロディをわかりやすく演奏している。6.「サンタが町にやって来る」はトリオ編成で軽やかに、しかしオルガンのインプロヴィゼーションが冴える演奏となっている。

 7.「きよしこの夜」は、上の6.と同様に元メロに沿いながら秀逸なインプロヴィゼーションが展開されるが、静謐なイメージのこの曲としては、軽快な感じが印象的。ちなみに、オーケストラとトリオの対比は、冒頭1.(ビッグ・バンド・ヴァージョン)と本来のアルバムの最後の8.(トリオ・ヴァージョン)の「共に喜び過ごせ」で聴き比べることができる。あと、CD追加曲は、別のアルバム(9.は『ザ・ダイナミック・デュオ』、10.は『オルガン・グラインダー・スウィング』)からクリスマスに関わるものが加えられているが、とりわけ、10.「グリーンスリーヴズ」の熱さがいい。



[曲目]

1. God Rest Ye Merry Gentlemen
2. Jingle Bells
3. We Three Kings (Of Orient Are)
4. The Christmas Song
5. White Christmas
6. Santa Claus Is Coming To Town
7. Silent Night
8. God Rest Ye Merry Gentlemen
(以下、CD追加曲)
9. Baby, It's Cold Outside
10. Greensleeves


[パーソネル、録音]

Jimmy Smith (org)
Al Cohn (arr: 3), Billy Byers (arr: 1, 4, 5, 7), Jimmy Smith (arr: 2, 6, 8)
Art Davis (b: 1, 3~5, 7)
Paul Faulise (bass trombone: 1, 3~5, 7), Tommy Mitchell (bass trombone: 1, 3 to 5, 7)
Bill Hart (ds: 2, 6, 8), Grady Tate (ds: 1, 3~5, 7, 9, 10)
Joe Newman (flh: 1, 3~5, 7)
Don Corrado (french horn: 1, 3~5, 7), Earl Chapin (french horn: 1, 3~5, 7), Jim Buffington (french horn: 1, 3~5, 7), Morris Secon (french horn: 1, 3~5, 7)
Kenny Burrell (g: 1, 3~5, 7, 10), Quentin Warren (g: 2, 6, 8), Wes Montgomery (g: 9)
Margaret Ross (harp: 1, 3~5, 7)
George Devens (per: 1, 3~5, 7), Ray Barretto (per: 9)
Chauncey Welsh (tb: 1, 3~5, 7), Jimmy Cleveland (tb: 1, 3~5, 7)
Bernie Glow (tp: 1, 3~5, 7), Danny Stiles (tp: 1, 3~5, 7), Ernie Royal (tp: 1, 3~5, 7), Joe Wilder (tp: 1, 3~5, 7)
Harvey Phillips (tuba: 1, 3~5, 7)

1964年4月20日(2, 6, 8)1964年9月28日(9)、1964年9月29日(1, 3~5, 7)、1965年6月(10)録音。





 ​
Jimmy Smith ジミースミス / Christmas Cookin' + 2 【SHM-CD】




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Last updated  2024年12月17日 06時16分49秒
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