テーマ:洋楽(3465)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
声のよさが生かされた第三作
ティモシー・B・シュミット(Timothy B. Schmit)は、アメリカ西海岸出身のベーシスト。1970年代、ポコでの活動後、イーグルスのメンバーだったことで知られる。1980年代に入ってイーグルスが解散した後は、ソロ活動を開始し、コンスタントというわけではないものの、間隔を開けたりしながらソロ・アルバムを発表した。 本盤『テル・ミー・ザ・トゥルース(Tell Me the Truth)』は、1990年に発表された3枚目のソロ・アルバムである。2年ほど在籍したイーグルスでは『ロング・ラン』からのシングル「言い出せなくて」のリードヴォーカルを務めたことが知られるが、本盤の一つめの特徴は、シュミットのヴォーカル力がうまく生かされた作品という点である。それからもう一つの本盤の特色としては、豪華な参加ミュージシャン陣と言えるだろうか。プロデュースも前作やもう一つ前のソロ・デビュー作とは違って、デヴィッド・コールが中心となっている。 本盤は、アルバム表題曲でノリのいい1.「テル・ミー・ザ・トゥルース」で幕を開ける。この曲のプロデュースはドン・ヘンリーとダニー・コーチマーが担当しており、彼らは演奏にも加わっている。また、コーラスにはヘンリーのほか、サイーダ・ギャレットやマキシン・ウォーターズも参加している。 シュミットの声が生かされた楽曲としては、上記イーグルスのヒット・ナンバーを彷彿とさせる3.「サムシング・サッド」がいい。ジョン・ボイランのプロデュースによる5.「イン・ロキシーズ・アイズ」もなかなかの好バラードに仕上がっていて、彼のヴォーカルのよさが生かされている。さらに、6.「レット・ミー・ゴー」は、彼の歌のうまさ、そして声の魅力が一段と光るナンバーである。 アルバムの最後に収められた10.「フォー・ザ・チルドレン」は、壮大な雰囲気が印象的なナンバー。バックのヴォーカルにはリタ・クーリッジのほか、マリリン・マーティン、デヴィッド・ラズリーらが加わっている。最後にもう一つ付け加えておくと、曲によってはプロデュースにも加わっているブルース・ガイチのギターがいい。長々とソロを聴かせるわけではないが、要所要所で短いギターソロなどを披露していて、どれもなかなかキレがいいという印象である。 [収録曲] 1. Tell Me the Truth 2. Was It Just the Moonlight 3. Something Sad 4. Down By the River 5. In Roxy's Eyes 6. Let Me Go 7. Perfect Strangers 8. All I Want to Do 9. Tonight 10. For the Children 1990年リリース。 ![]() 【中古】 テル・ミー・ザ・トゥルース/ティモシー・B・シュミット 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025年01月12日 05時47分52秒
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