テーマ:洋楽(3469)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
独特のヴォーカル世界への誘い
マイケル・フランクス(Michael Franks)は、1944年カリフォルニア州出身のスムースジャズ/AORのアーティスト。個性的な独特のヴォーカルが特徴で、いわゆるクワイエット・ストームの流れを代表する人物でもある。そんな彼は、1973年にセルフタイトル盤を発表しているが、メジャー・デビュー盤となったのは、その2年後、ワーナー傘下のリプリーズからリリースされたこの『アート・オブ・ティー(The Art of Tea)』であった。 分野としてはジャズのアルバムと捉えられることもあるが、演奏者の面々を見ると確かに錚々たるメンバーで、マイケル・ブレッカー(テナー・サックス)、デヴィッド・サンボーン(アルト・サックス)、ジョー・サンプル(キーボード)、ラリー・バンカー(ヴィブラフォン)、ラリー・カールトン(ギター)といったミュージシャンが参加している。こうしたメンバーの演奏の中で、特徴を存分に発揮しているのが、フランクスのヴォーカルということになる。 個人的に注目の曲をいくつか挙げてみたい。1.「愛はむなしく」は、このまったり感と気だるさがツボにはまる好曲。3.「モンキー・シー・モンキー・ドゥ」は、淡々としているようで秘めた緊張感を感じるところが気に入っている。さらに、4.「聖エルモの火」は、ささやくような歌い方、印象に残るメロディをさらりと魅力的に歌うヴォーカルという、フランクスらしさが凝縮されたナンバーで、アルバム前半の聴きどころの一つになっていると思う。 アルバム後半に目を向けると、何と言っても、6.「ジャイヴ」が、上述の1.や4.と並んで、フランクスのヴォーカルの魅力を伝える注目曲である。また、アルバムを締めくくる9.「ミスター・ブルー」は、あっさり目のバラード曲かと思いきや、バックの演奏者たちの演奏力の高さが際立っている点に耳が釘付けになってしまう1曲だったりする。 [収録曲] 1. Nightmoves 2. Eggplant 3. Monkey See—Monkey Do 4. St. Elmo's Fire 5. I Don't Know Why I'm So Happy I'm Sad 6. Jive 7. Popsicle Toes 8. Sometimes I Just Forget to Smile 9. Mr. Blue 1975年リリース。 ![]() アート・オブ・ティー [ マイケル・フランクス ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年01月22日 06時35分33秒
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