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音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2025年01月25日
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テーマ:洋楽(3485)
フォーク・ロックを象徴するバンドの懐の深さ 


 ザ・ラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)は、1960年代に活躍した米国のバンドで、フォーク・ロックを代表するグループ。ジョン・セバスチャン(ヴォーカル、ギター、ハーモニカ)、ザル・ヤノフスキー(ギター)、スティーヴ・ブーン(ベース)、ジョー・バトラー(ドラムス)というメンバーから成る。彼らの代表作はというと、セカンド作であるこの『デイドリーム(Daydream)』という人が多いのではないだろうか。

 1965年にデビューし、シングル「魔法を信じるかい」および同名のファースト作(過去記事)を発表した彼らは、同年中に次なるシングル曲「うれしいあの娘(ユー・ディドント・ハフ・トゥ・ビー・ソー・ナイス)」も発売してヒットに結びつけた。この曲をフィーチャーし、1966年に発表されたのが、このセカンド作『デイドリーム』だった。アルバムとして、米チャートでは10位、英チャートで8位という成功作となった。

 特に注目すべき曲をいくつか見ておきたい。シングルとして成功した表題曲の1.「デイドリーム」は、アメリカ・イギリスともにおいて2位(カナダとスウェーデンでは1位)となった。ジョン・セバスチャンの曲作りの妙が発揮されたナンバーで、こうした側面から見ると、アルバム前半では、この曲と4.「ウォーム・ベイビー」が聴きどころだと言える。あと、5.「デイ・ブルース」は、フォーク・ロックがいかにブルースとも結びついていたかがわかる(こうした側面は、本盤のCD追加曲で、元はファースト作所収だった曲の別ヴァージョンである17.からも存分に感じることができる)。また、6.「君はロックンローラー(レット・ザ・ボーイ・ロック・アンド・ロール)」は、タイトル通り、ロックンロール調のギターが全開で、ここでもフォーク・ロック一辺倒ではない彼らの音楽的な幅が垣間見られる。

 アルバム後半に移る。8.「つらい僕の心(ディドント・ウォント・トゥ・ハフ・トゥ・ドゥー・イット)」は、せつない気持ちが曲によく表現されている。9.「うれしいあの娘(ユー・ディドント・ハフ・トゥ・ビー・ソー・ナイス)」は、上述の通り、本盤の前にシングルとしてリリースされてヒットした曲で、全米10位を記録した。11.「ブッチーの歌(ブッチーズ・チューン)」は、カントリー・ロック然とした素朴でのどかさすら感じさせる好曲。しかし、その直後の12.「ビッグ・ノイズ・フロム・スポンク」という、彼らにしては“爆音”系の激しいナンバーが続く。結局のところ、ワンパターンになることのない、彼らの音楽性の幅広さが魅力になっている。そういった観点からすると、ラヴィング・スプーンフルがノリにノッていた時期が収められた最高の作品と言えるのかもしれない。


[収録曲]

1. Daydream
2. There She Is
3. It's Not Time Now
4. Warm Baby
5. Day Blues
6. Let the Boy Rock and Roll
7. Jug Band Music
8. Didn't Want to Have to Do It 
9. You Didn't Have to Be So Nice
10. Bald Headed Lena
11. Butchie's Tune
12. Big Noise from Speonk
~以下、再発CDでのボーナス・トラック~
13. Fishin’ Blues -alternate instrumental version-
14. Didn't Want to Have to Do It -demo version-
15. Jug Band Music - alternate instrumental version-
16. Daydream -demo version-
17. Night Owl Blues -complete version-

1966年リリース。



 ​
【中古】 デイドリーム(紙ジャケット仕様)/ザ・ラヴィン・スプーンフル




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Last updated  2025年01月25日 07時29分05秒
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