テーマ:洋楽(3484)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
ルーツとなる音楽が強く打ち出された盤
ハンブル・パイ(Humble Pie)は、ピーター・フランプトンとスティーヴ・マリオットを中心に形成された。既にミュージシャンとして知られた2人によるいわゆる“スーパーグループ”だったが、やがてこのバンドはマリオット色を強め、フランプトンは脱退することになる。 そのマリオット色というのは、ブルースやソウルに根差しながらもハードな演奏を披露するという音楽性である。1974年に発表されたこの『サンダーボックス(Thunderbox)』は、ソウルやR&Bといった、彼のルーツとなる音楽的な“黒っぽさ”が前面に出た作品だと言える。 1.「サンダーボックス」をはじめ、マリオットによるナンバーが含まれる一方、アルバム収録曲の半数を超えるナンバーが、ソウル、ゴスペル、R&Bといった彼にとってルーツとなる音楽のカバーとなっている。そのようなわけで、オリジナル曲もいいのだけれど、どうしても注目がいくのはそれらカバー曲ということになる。 2.「グルーヴィン・ウィズ・ジーザス」は、ヴァイオリネアーズ(The Violinaires)のカバーで、表題通りのグルーズ感がいい。3.「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」はアン・ピーブルズのヒット曲だが、8.「ナインティー・ナイン・パウンズ」というもう一つの彼女のカバー曲も本盤には含まれている。アーサー・アレキサンダーの4.「アンナ」は、ビートルズの演奏でもよく知られるナンバーだが、なかなかソウル感の強いカバーに仕上がっていると思う。 10.「ノー・マネー・ダウン」は、チャック・ベリーのカバーで、これまたソウルフルな仕上がりがいい。11.「ドリフト・アウェイ」は、ドビー・グレイのナンバー。そして、12.「オー・ラ・ディ・ダ」は、ステイプル・シンガーズの曲で、ゴスペル・ソウル系のノリが昇華した好演奏である。 [収録曲] 1. Thunderbox 2. Groovin' with Jesus 3. I Can't Stand the Rain 4. Anna (Go to Him) 5. No Way 6. Rally with Ali 7. Don't Worry, Be Happy 8. Ninety-Nine Pounds 9. Every Single Day 10. No Money Down 11. Drift Away 12. Oh La-De-Da 1974年リリース。 ![]() サンダーボックス/ハンブル・パイ[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025年02月12日 04時50分57秒
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