テーマ:スペイン音楽(79)
カテゴリ:ラテン(ロック&ポップス)
個性的なヴォーカル世界
バネーサ・マルティン(Vanesa Martín)は、スペイン南部のマラガ出身の女性シンガー、シンガーソングライター。2006年にデビュー盤『アグア』を発表し、その後、所属レーベルを変更した後に2009年に発表されたセカンド作が、この『トランパス(Trampas)』だった。デビュー盤の方は決して売れたわけではなかったけれども、ミラノ録音となった本セカンド盤は売り上げを伸ばし、以降の成功への足掛かりとなった。 全曲自作曲で固められていて、ヴォーカルの面においても曲の面においてもバネーサの独自世界が展開されている。彼女の歌声は好き嫌いがわかれそうなタイプであるが、筆者の好みにぴったりはまっていて、個人的にはなかなか魅力的な声の持ち主だと思っている。 表題曲の1.「トランパス」に見られるように、弾き語り調の曲をナチュラルな感じのサウンドにアレンジして演奏した楽曲が目立つ。2.「カプリチョソ」は、最初のシングル曲ということもあってやや派手なアレンジだが、後々の彼女の成功につながる楽曲イメージがこの時点でできあがっていて、本盤収録曲の中では特に注目のナンバーと言えそう。もう少しパンチがあってもよかったかもしれない気がするものの、4.「アトラベサンドテ」も彼女の魅力がよく表れた好曲である。 アルバム後半の注目曲としては、7.「ラ・ビーダ」はテンポよく流れるメロディラインが印象的で、さりげない好ナンバーと言える。バラード調の9.「プエド・ジャマールテ」や11.「ア・ラ・デリーバ」は作曲のよさが光る。本アルバム全体を見渡すと、楽曲のよさが際立っていて、アレンジの工夫が本盤の成功の鍵になったのだろうという気がする。 [収録曲] 1. Trampas 2. Caprichoso 3. Si me olvidas 4. Atravesándote 5. Cada uno por su lado 6. Déjame a mí 7. La vida 8. Hago música 9. Puedo llamarte 10. Donde 11. A la deriva 12. No matemos el tiempo 2009年リリース。 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年02月23日 12時35分44秒
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