テーマ:洋楽(3495)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
名プロデューサーによる極上の作品
ジョン・サイモン(John Simon)は、1941年生まれの米国の音楽プロデューサー。当初はコロンビア・レーベルの下で、後には独立したプロデューサーとして、とりわけ1960年代から70年代の数々のアルバムを担当した経歴を持つ。あくまで一例を挙げると、ブラッド・スウェット&ティアーズの『子供は人類の父である』、ザ・バンドの諸作(『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』、『ザ・バンド』、『ラスト・ワルツ』など)、レナード・コーエンのデビュー盤、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーの『チープ・スリル』、といった具合である(なお、1990年代には佐野元春のアルバムもプロデュースしている)。 そんな彼が自身の名義の作品を発表したのは1970年のことだった。さすがは名プロデューサーだけあって、自身の作品を手掛けるのもその能力が最大限に発揮された、そんな盤に仕上がっている。 また、本盤には、数多くのゲスト・ミュージシャンが参加している。何人か挙げると、レオン・ラッセル(ギター)、ザ・バンドの面々であるリック・ダンコ(ベース)、リチャード・マニュエル(ドラムス)、ガース・ハドソン(ソプラノ・サックス)、さらには、ジョン・ホール(ギター)、デラニー&ボラニーのデラニー・ブラムレット(タンバリン)、リタ・クーリッジ(コーラス)といった具合である。 個人的なにお勧めしたい注目曲を少し挙げておこう。アルバムは、なかなかインパクトの強い1.「エルヴス・ソング」から始まる。この楽曲に加え、3.「タネンバウム」や5.「モーターサイクル・マン」、さらには11.「レイルロード・トレイン」といった辺りは、本盤を代表するナンバーと言っていいだろうか。サイモンのヴォーカルは決して巧いといった感じではないのだけれど、独特の特徴があり、その上で編曲や演奏の工夫が随所に光るのは、プロデューサーとしての彼の実力発揮といったところだろう。 注目すべきスローナンバーやバラード曲も収められており、個人的に特におすすめなのは、6.「レイン・ソング」と9.「アニーの憂鬱」。どちらも極上の出来に仕上がっており、ここでもまたプロデュースの腕が光っている。 [収録曲] 1. The Song of the Elves 2. Nobody Knows 3. Tannenbaum 4. Davy's on the Road Again 5. Motorcycle Man 6. Rain Song 7. Don't Forget What I Told You 8. The Fool Dressed in Velvet 9. Annie Looks Down 10. Did You See? 11. Railroad Train Runnin' Up My Back 1970年リリース。 ![]() 【中古】 ジョン・サイモンズ・アルバム/ジョン・サイモン ![]() 【中古】CD ジョン・サイモン; ジョン・サイモンズ ジョン・サイモンズ・アルバム WPCR1437 Warner Bros. Records /00110 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ ![]() ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025年03月11日 22時01分13秒
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