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テーマ:Jazz(2003)
カテゴリ:ジャズ
ネルソンがまとめあげた熱狂のライヴ演奏
1971年6月18日、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでの熱演は翌朝5時まで夜通し続いた。その最後を飾った演奏の収められたのが、本盤『スイス組曲(Swiss Suite)』である。この演奏をまとめあげたのは、アレンジャーでアルト・サックス奏者でもあるオリヴァー・ネルソン(Oliver Nelson)であった。 ジャケットには、上記の通りのライヴ演奏盤である旨(“Recorded Live at the Montreux Jazz Festival”)に加え、“Featuring Gato Barbieri & Eddie ‘Cleanhead’ Vinson”とあり、2人の写真も載せられている。 LPのA面全部に当たる1.「スイス組曲」では、これら2人のうち、まず前者のテナー、次いで後者のアルト・サックスが躍動する。とくにガトー・バルビエリ(ガート・バルビエ―リ)の方は、この同じ日のライヴ演奏が『エル・パンペーロ』としてライヴ盤になっており、その演奏後の熱い雰囲気の中、そのまま熱演を奮っている。およそ27分のこの演奏では、これら2人のとにかく情熱的で激しいプレイをオリヴァー・ネルソン率いるオーケストラががっちりと受け止めているのだけれど、聴く側の観点としては、そんな細かいことを忘れてとにかく熱い演奏にのめり込めるのがいい。 アルバム後半(LPのB面)は、名曲2.「ストールン・モメンツ」で幕を開け、オリヴァー・ネルソン・オーケストラによる合計3曲の演奏が収められている。これらの演奏も、総じて熱く、熱気に満ちたものである。個人的に気に入っているのは、上記の「ストールン・モメンツ」。次いで、ラストを飾る4.「ブルースの真実(ブルース&ジ・アブストラクト・トゥルース)」のキレのよさが特に印象に残る。 [収録曲] 1. Swiss Suite 2. Stolen Moments 3. Black, Brown and Beautiful 4. Blues and the Abstract Truth [パーソネル・録音] Oliver Nelson (as, arr, conductor), Gato Barbieri (ts: 1.), Eddie "Cleanhead" Vinson (as: 1.), Charles Tolliver (tp, flh), Danny Moore (tp), Rich Cole (tp), Bernt Stean (tp), Harry Beckett (tp), Buddy Baker (tb), Bertil Strandberg (tb), Donald Beightol (tb),C.J. Shibley (tb), Monte Holz (tb), John Thomas (tb), Jim Nissen (bass trombone), Jesper Thilo (as), Michael Urbaniak (ts), Bob Sydor (ts), Steve Stevenson (bs), Stanley Cowell (p), Victor Gaskin (b), Hugo Rasmussen (b), Bernard Purdie (ds), Bosko Petrovic (ds, vib, tarabooka), Na Na (berimbau), Sonny Morgan (congas) 録音:1971年7月18日(*7月19日午前) スイス組曲(ライヴ・アット・モントルー・ジャズ・フェスティヴァル) [ オリヴァー・ネルソン ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年09月26日 07時03分10秒
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