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テーマ:Jazz(2009)
カテゴリ:ジャズ
隠れた好ライヴ演奏盤
テッド・カーソン(Ted Curson)は、1935年フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者で、2012年に77歳で没している。10歳でトランペットを手にしたという彼は、セシル・テイラーやチャールズ・ミンガスとの録音にも参加した経験を持つ。ワールドワイドに名が知られた演奏家というわけではなかったにせよ、フィンランドではよく知られたミュージシャンで、ポリ・ジャズ・フェスティヴァルには1966年の初回から毎年参加していたという。 この『ライヴ・アット・ラ・テト・ドゥ・ラール(Live at La Tete de L'Art)』は、カナダのモントリオールで1962年に録音されたライヴ演奏盤。テッド・カーソンのトランペットとアル・ドクターのアルトをフロントにしたクインテット編成の演奏である。決してレコーディングの音質は良好というわけではないけれども、テッド・カーソンのトランペットの魅力が存分に発揮された好演奏を楽しむことができる一枚である。 冒頭の1.「クラックリン・ブレッド」は穏やかに始まり、端正な演奏が印象的。この“端正”というのは、テッド・カーソンの形容によく使われるようだが、“ハンサム”な演奏と言い換えてもいいように筆者は思っている。とにかくいい意味で整っていてシャキッとしているのである。この特色は、2.「テッズ・テンポ」のようにモード的インプロヴィゼーションが展開されてもしっかりと維持されていて、そこがなかなか面白いところだと思う。3.「プレイハウス・マーチ」は勇壮なテーマに続き、これまた端正なトランペット演奏についつい聴き惚れてしまう。 アルバム後半(元のLP盤のB面)に入り、収録曲のうち最も尺が長い(12分半)の4.「ストレート・アイス」でも、ややもすると間延びしかねない展開の中、このシャキッとしたトランペットが聴き手の集中力を持続させるという演奏が繰り広げられる。5.「クイックサンド」はシリアスな雰囲気を醸し出している楽曲であるが、ここでもテッド・カーソンのトランペットの端正さが際立っている。決してよく知られた盤ではない(というよりほとんど知られていない盤なのだろう)が、これを聴かないのはもったいない、そんな好盤だと言えるように思う。 [収録曲] 1. Cracklin' Bread 2. Ted's Tempo 3. Playhouse March 4. Straight Ice 5. Quicksand [パーソネル・録音] Ted Curson (tp, piccolo-tp), Al Doctor (as), Maury Kaye (p), Charles Biddle (b), Charles Duncan (ds) 1962年録音。 テッド・カーソン / テッド・カーソン|フォー・クラシック・アルバムズ [CD] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年10月24日 06時58分37秒
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