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テーマ:洋楽(3603)
カテゴリ:洋ロック・ポップス
幻の“1枚もの”の『ザ・リバー』
ブルース・スプリングスティーンの数多い作品の中でも、筆者が特に気に入っている盤に『ザ・リバー』(1980年)がある。バンドとしての一体感、アメリカン・ロックらしい演奏、スプリングスティーンのストーリーテラーとしてのよさが存分に生かされた2枚組アルバムである。 実は、この盤にはお蔵入りになった1枚ものとしての構想があった。その盤は、『闇に吠える街』に続く作品として準備され、『ザ・タイズ・ザット・バインド(The Ties That Bind)』というタイトルで準備が進められていたというものである。しかし、結局は発売に至らず、さらにレコーディングを重ねて楽曲を追加し、上記の2枚組『ザ・リバー』として発売されたという経緯だったという。 この“幻の盤”が陽の目を見たのは、実に長い歳月が経過してからのことだった。2015年、『ザ・リバー』の35周年記念のエディションが発売され、アウトテイクなどとともにこのシングル・アルバムが収録された。これを聴いて筆者が感じたのは、その当時にこのまま発売されていたとしても、『ザ・リバー』同様の名盤になっていたに違いないという確信だった。 アルバムは、『ザ・リバー』でもオープニングを飾ることになった1.「ザ・タイズ・ザット・バインド」から始まる。2.「シンディ」、5.「ビー・トゥルー」、10.「ルーズ・エンズ」といった楽曲は、2枚組の盤には含まれなかったもののいずれも完成度の高い佳曲。他方、4.「盗んだ車(ストールン・カー)」や7.「ユー・キャン・ルック」は、2枚組『ザ・リバー』とは異なる初期ヴァージョンが収められている。 曲順の面でも収録順に聴いて抑揚に富み、すんなり入ってくるような順序になっているという気がする。A面は半ばで3.「ハングリー・ハート」が登場し、インパクトのある5.「ビー・トゥルー」で前半を締めくくる。じっくりと聴かせる6.「ザ・リバー」からB面が始まり、8.「ザ・プライス・ユー・ペイ」と9.「アイ・ウォナ・マリー・ユー」といった落ち着いて聴かせる曲を中心にしつつも、テンポのいい10.「ルーズ・エンズ」でアルバムを締める。収録曲の構成面でもなかなかの完成度と言えるように思う。 [収録曲] 1. The Ties That Bind 2. Cindy 3. Hungry Heart 4. Stolen Car -version 1- 5. Be True 6. The River 7. You Can Look (But You Better Not Touch) -version 1- 8. The Price You Pay 9. I Wanna Marry You 10. Loose Ends 2015年リリース 【輸入盤】 Bruce Springsteen ブルーススプリングスティーン / Ties That Bind: The River Collection (4CD+3DVD) 【CD】 【輸入盤CD】【新品】Bruce Springsteen / Ties That Bind: The River Collection (w/DVD) (Box)(ブルース・スプリングスティーン) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026.01.07 07:12:26
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