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音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.01.25
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重厚でコミカルなロック


 モヒーノス・エスコシーオス(Mojinos Escozíos)は、1994年にバルセロナ結成されたスペインのバンド。ジャンルとしてはハードロックということになるのだろうが、メンバーのいで立ちや歌詞の内容などに表れているように、皮肉的でコミカルな、“コメディ・ロックのバンド”と呼んでもいいようなスタイルである。

 2004年にリリースされた彼らの7作目のアルバムが、この『セモス・ウノス・モンストゥルオス(Semos unos monstruos)』である。5人のメンバー(リーダーの“エル・セビージャ”をはじめ、“チチョ”、“ジッピー”、“エル・プト”、“ビダリート”という愛称の5人)が並んだ写真のジャケットで、アルバム表題にあるように、全員の顔が“モンスター(モンストゥルオ)風”に加工されている。

 表題曲の1.「セモス・ウノス・モンストゥルオス(俺たちゃモンスターだぜ)」を聴けば一目瞭然なように、音そのものは重厚なロック・サウンド。それでいて、ヴォーカルはコミカルで、メンバーによるコーラスも“怪物(モンストゥルオ)~!”、“俺たちゃモヒーノス・コシーオスだぜ!”といったノリである。正統なリフやロック・サウンドという意味では、4.「ラス・ニーニャス・デ・ラ・サージェ(ラ・サールの女学生たち)」、6.「チャバリン(少年)」、9.「ペケニィネス・ノ・グラシアス(ガキは結構)」、14.「ムーチャ・ポリシーア(警察来てよ)」、15.「フランケンシュタイン」、18.「エル・プト・レイ(トラックの王様)」と好曲が多い。演奏自体はシリアスでカッコいいのである。

 その一方、“エル・セビージャ”(本名:ミゲル・アンヘル・ロドリゲス)のヴォーカルは、投げやり風でヘタウマ感を漂わせる独特なもので、おそらくは好き嫌いがわかれる。おまけに、詞の内容は、日常の(果ては“くだらない”)内容のものが多く、しかもスペインの田舎者口調のようなものを意識的に用いている(アルバム表題も、普通のスペイン語だと“ソモス”なのだが“セモス”となっている)。逆説的ではあるが、このギャップこそが、このバンドの魅力になっているといったところだろうか。そのようなわけで、“真面目なバンド”を期待すると裏切られるかもしれない。むしろ、上記のようなギャップを予想しつつ、肩の力を抜いて聴いてみるべき盤と言えそうである。


[収録曲]

1. Semos unos mostruos
2. Mango
3. La pastilla de jabón
4. Las niñas de La Salle
5. Sevilla capullo
6. El chavalín
7. Paco, yo te quiero un taco
8. He dejao de fumá (1)
9. Pequeñines no, gracias
10. El piropo
11. Al carajo
12. Sesi
13. He dejao de fumá (2)
14. Mucha polisía
15. Frankistein
16. La mujé der Guitarra
17. El fiera
18. El puto rey
19. He dejao de fumá (3)

2004年リリース。




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Last updated  2026.01.25 11:02:42
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