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カテゴリ:洋ロック・ポップス
賛否両論盤の真価はいかに
『レッド・ツェッペリンIV』で高い評価を得たレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の第5作が、1973年リリースの『聖なる館(Houses of the Holy)』だった。セールス面では全米・全英ともに1位となり、商業的には成功した。その一方、内容面では否定的な批評がなされることもあった。賛否両論ある本盤の真価を少し考えてみたい。 ツェッペリンは単なる“ハードロック”のバンドではなかった。ハードな部分が“光”もしくは“動”だとすれば、アコースティックな“影”もしくは“静”という側面も存在し、そのバランスが聴き手を魅了した。そういう意味では、この『聖なる館』も、“静”と“動”の両面がしっかりと生かされている。ゆったりとしたテンポながらハードな演奏が活かされた1.「永遠の詩(ザ・ソング・リメインズ・ザ・セイム)」、そしてアコースティックな名曲2.「レイン・ソング」という、冒頭2曲の対比からもそのことは見てとれる。また、シングル化された3.「丘のむこうに(オーヴァー・ザ・ヒルズ・アンド・ファー・アウェイ)」は、“静”と“動”の両方が同居する好ナンバーである。 その一方で、アルバムを聴き進めるにつけ、だんだんと新しい試みが顔を出すのも事実である。4.「クランジ」ではファンキーなノリを出そうとし、6.「デジャ・メイク・ハー」では、レゲエのリズムにチャレンジしている。7.「ノー・クォーター」や8.「オーシャン」も、本当はツェッペリンらしい楽曲だと思うのだけれど、それを覆う演奏やアレンジについては、“らしからぬ”部分がある。加えて、“ブルース”という色合いがそれまでの盤より薄くなっており、結果、“いままでと違う”、“ポップになってしまった”という評価につながってしまったのだろう。 そのようなわけで、本盤は“いかにもツェッペリン”的とはいいにくい。けれども、川面の下の水の流れは紛れもないツェッペリンそのもので、表面を見るかその下を見るかで評価の分かれる盤となってしまうのだろう。ちなみに筆者は賛否どちらかというと賛成の方に一票なのだけれど。 [収録曲] 1. The Song Remains the Same 2. The Rain Song 3. Over the Hills and Far Away 4. The Crunge 5. Dancing Days 6. D'yer Mak'er 7. No Quarter 8. The Ocean 1973年リリース。 聖なる館 (スタンダード・エディション) [ レッド・ツェッペリン ] ↓こちらは追加ディスクありのデラックス版↓ 聖なる館<デラックス・エディション>/レッド・ツェッペリン[CD]【返品種別A】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2026.01.31 08:07:39
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