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音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.05.02
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聴き逃がしてはならない、ブルースロックの1枚


 ニック・グレイヴナイツ、ニック・グラベニテスなどと表記されるものの、正しくは、ニック・グラヴィナイティス(Nick Gravenites)と読む。この人物は、1938年シカゴ生まれで、2024年に85歳で没している。彼の名は、一部のマニアの間ではよく知られているが、広く一般にはそうではない。とはいえ、エレクトリック・フラッグのヴォーカリスト、あるいは、ポール・バターフィールドの「ボーン・イン・シカゴ」(参考過去記事)や「イースト・ウェスト」(参考過去記事)、ジャニス・ジョプリンの「素晴らしい世界に」や「生きながらブルースに葬られ」(参考過去記事)などの作者と言えば、ピンと来る人もそれなりに多いのではないだろうか。

 そんな彼が1969年に残した名盤が『マイ・レイバース(My Labors)』である。決して派手な有名盤ではないけれども、上記の経歴からわかるように、まさしく“ホワイトブルース”ないしは往時のブルースロックという意味では聴き逃がすことのできない1枚なのである。

 収録曲のうち、最初の4曲はマイク・ブルームフィールドのライヴ盤(『永遠のフィルモア・ウェスト』)と重複する内容。さらに、8.「ウィンとリー・カントリー・サイド」とCDボーナストラックの10.と11.も同ライヴの音源によるものである。

 5.~7.の3曲はスタジオ録音によるもの。筆者の最も好みなのは、ブルースロックらしさ全開の6.「スロー・ユア・ドッグ・ア・ボーン」の畳みかけるような演奏。また、5.「マイ・レイバー」と7.「素晴らしい世界に」は、曲作りとヴォーカルにけるグラヴィナイティスの幅の広さを感じさせるものになっていると思う。

 ライヴからのテイクで特に注目なのは、13分を超える長尺の8.「ウィンとリー・カントリー・サイド」。ピアノからギター、そして徐々にバンドが入っていくスロー・ブルースで、マイク・ブルームフィールドのファンも聴き逃がせない1曲となっている。さらに、上述の通り、CDでは、ライヴ・テイク2曲がボーナストラックとして追加されている。そのうち10分を超える尺の10.「ボーン・イン・シカゴ」は、ポール・バターフィールドのそれとは一味違う滋味深さが詰まった、曲の作者本人による解釈で、これも必聴だと言える。


[収録曲]

1. Killing My Love
2. Gypsy Good Time
3. Holy Moly
4. Moon Tune
5. My Labors
6. Throw Your Dog a Bone
7. As Good as You've Been to This World
8. Wintry Country Side
~以下、CDボーナストラック~
9. Work Me Lord
10. Born in Chicago

1969年リリース。




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Last updated  2026.05.02 08:31:31
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