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テーマ:Jazz(2020)
カテゴリ:ジャズ
コルトレーンをフィーチャーした初リーダー作
“モダン・ジャズ史上、最強のジャズ・ベース奏者は?”と問われると、筆者はポール・チェンバース(Paul Chambers)と答えることだろう。1950~60年代に活躍し、自身のリーダー作も残したものの、他の演奏者のリーダー作に数知れず参加し、数々の名盤を支えた。しかし、1969年に33歳と若くして病死している。 そんな彼にとって、20歳で吹き込んだ最初のリーダー作が本盤『チェンバース・ミュージック(Chambers’ Music)』である。ジャズ・ウェストというマイナーなレーベルから出されたもので、マイルス・デイヴィスのバンドでの仲間であるジョン・コルトレーンをフィーチャーしている。ピアノはケニー・ドリュー、ドラムスはフィリー・ジョー・ジョーンズである。表題は、ポール・チェンバースの名と“室内楽(チェンバー・ミュージック)”をかけたものということのようである。 全6曲、緊張感に満ちた完成度の高い演奏が、次から次へと息つく間もなく繰り広げられる。その緊張感というのは、決してピリピリしたものではなく、モダン・ジャズの名演によく見られるあの緊張感である。先進的というよりは、従前のスタイルを踏襲していると言えそうだが、その枠組みの中で、実に質の高い演奏が繰り広げられている。 1.「デクスタリティ」は、伝統的なイディオムに基づきつつ、コルトレーンの伸び伸びとしたサックスが印象的。2.「ステイブルメイツ」は、本盤のいい意味での緊張感が発揮された演奏。3.「イージー・トゥ・ラヴ」は、ポール・チェンバースのベースの働きに注目して聴きたい1曲。 4.「ヴィジテーション」も、チェンバースのベースに注目したい1曲。5.「ジョン・ポール・ジョーンズ」は、朗々としたコルトレーンのサックス演奏が印象的で、ケニー・ドリューのピアノが全体にうまく合う演奏を展開している。6.「イーストバウンド」は、聴き手を包み込み、かつ一体感をもって畳みかける緊張感のある演奏がいい。全体として、緊張感を持続しながら、個々の聴きどころがきちんと出ていて、モダン・ジャズの手本のような演奏、それでいて、ただの“手本”ではなく、聴き手をしっかりと引き込んでいく。そんな魅力に溢れた盤だと思う。 [収録曲] 1. Dexterity 2. Stablemates 3. Easy to Love 4. Visitation 5. John Paul Jones 6. Eastbound [パーソネル、録音] Paul Chambers (b) Kenny Drew (p) John Coltrane (ts) Philly Joe Jones (ds) 1956年3月2日録音。 チェンバース・ミュージック [ ポール・チェンバース ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2026.06.06 00:31:18
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