今日は前回の続きで、
「肥料なしで作物は育つのか?」
この点について書かせて頂きたいと思います。
この問いに対する答えは、自然界を見て頂ければ
すぐにお分かり頂けるのではないかと思います。
だって、そもそも自然の山や森に自生する草木は、
誰も肥料なんて施していないのに、立派に育っているのですから。
もともと自然界では、肥料を必要としていないのです。
ではなぜ自然の植物は肥料なしで立派に育つのか?
その最大の理由は、自然の山や森の土の中は
「微生物が豊富」だからです。
肥料の主成分は窒素、リン酸、カリですね。
この中で窒素というのは、理科の授業で習ったように、
空気中にいくらでもあります。
自然界ではその無数に存在する窒素を、
微生物たちが「窒素固定」という働きによって、
植物たちに絶えず供給してくれているのです。
また微生物たちは落ち葉や動物・虫の死骸や
糞尿などを含め様々な有機物を分解し、
窒素、リン酸、カリなどへ無機化してくれます。
それを、植物の根が吸収するのです。
たとえ土壌体積あたりの養分の量が少なくても、
植物たち自らが必要な量が得られるまで、
根を張り巡らせていくのです。
それが、肥料を外から与えないからこそ養われる
植物本来の「たくましさ」です。
また植物は本来、「元素転換」といって、
不足する養分を自ら作り出す能力も持っているといいます。
厳しい環境の中で育ってこそ、この能力は発揮されます。
このように、微生物が豊富でさえあれば、
肥料を与えなくても、いやむしろ肥料を与えない方が、
植物は元気に育つのです。
肥料を外部から与えるという行為は
人間でいえば「甘やかせて育てる」ことを意味します。
甘やかせて育てると、心も体も弱くなりますね。
当然病気にもかかりやすくなります。
この病気に対処するために薬を使う・・・。
こうしてますます体が弱くなり、
どんどん薬や注射に依存するようになる。
現代医療の問題点と農業の問題点は、
根っこは同じようなものなのですね。
じゃあ実際に肥料なしでどうやって作物を育てるのか?
その方法を次回、自然農法を実践されている久理田さんの
やり方をもとにご紹介させて頂きますね。
これは家庭菜園でも応用できるそうなので、
知っておくと絶対お得ですよ♪
お楽しみに~!
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