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カテゴリ:高校化学training
今回はジアゾ化とカップリングの学習です。
(1)ジアゾ化 アニリンに希塩酸を加え、亜硝酸ナトリウム(NaNO2)を加えて、冷やしながら(5度前後)反応。 ※温度が高いとアニリンが分解するので、反応は低温で行う。 アニリン ↓ ↓希塩酸(HCl)+亜硝酸ナトリウム(NaNO2) ↓低温で反応 ↓<ジアゾ化> ↓ 塩化ベンゼンジアゾニウム アニリンから塩化ベンゼンジアゾニウムを作るときの反応式は、以下の通り。 (実際には、この反応はアニリンと塩酸を混ぜ合わせた段階で、アニリン塩酸塩ができるので、アニリン塩酸塩と亜硝酸ナトリウムの反応ともいえる) C6H5NH2 + 2HCl + NaNO2 → [C6H5N≡N]+Cl- + NaCl + 2H2O (2)カップリング 塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液にナトリウムフェノキシド水溶液を加えると、橙赤色の化合物(p-ヒドロキシアゾベンゼン(p-フェニルアゾフェノール))ができる。 塩化ベンゼンジアゾニウム + ナトリウムフェノキシド ↓ ↓ ↓ ↓ p-ヒドロキシアゾベンゼン(p-フェニルアゾフェノール) ※ ジアゾニウム塩からアゾ化合物(-N=N-を持つ化合物)を作る反応を(ジアゾ)カップリングという。 ○ 芳香族アゾ化合物(p-フェニルアゾフェノールなど)は一般に黄色~赤色で、アゾ染料として用いられる。メチルオレンジ、メチルレッドもアゾ化合物である。 (3)アニリンからフェノールの合成 アニリンに、高温・加圧下で加水分解を行うと、フェノールが合成される。 アニリン ↓ ↓水(H2O) ↓高温・加圧 ↓ フェノール ※ アニリンから、塩化ベンゼンジアゾニウムとフェノールを合成して、それをカップリングする反応が出ることも考えられる。注意しておこう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.16 16:48:22
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