まだ×172 かつじちゅーどく
「日本の風俗の謎」(だいわ文庫、樋口清之著、大和書房刊)です。ここでよく使う表現ですが、「日本人必携の書」です。そして真の「国際人」となるためにも「必携の書」だと思います。なぜか?日本人が普段なにげに行なっている行動、行事、服装、礼儀作法などなど。これら皆、日本の長い歴史から生まれて変遷してきたものがほとんどで、近代になって現在の形になっているそうです。あるいは本来の意味から離れたり、大きくその姿を変えたものまで。なぜ敷居は踏んではいけないのか?なぜ「ありがとう」なのか?我が家では使わないですが、夫婦間で「おまえ」と「あなた」が実は語源的には「おまえ」のほうがはるかに立派な尊敬語だとか。死者の頭の三角の布は「天冠」といい、なぜこれなのか?などなど、我々日本人が外国に行ったり、外国の風習などを聞いたりした時に疑問を持つことがありますよね?それらを逆に日本に当てはめて、自分がキチンと説明をすることができるのか?(ててじゅんだけかもしれませんが)全く説明できないことばかりでした。自国のことをよく知っていることこそが、国際社会での日本人の位置づけを深いものにすることだと思います。流暢な英語ができるだけでは当然ダメだと、ててじゅんは感じます。(流暢な英語などできないから僻みずら?と思っていてください(^^;))学校の教育にも、本書を是非取り入れて欲しいと思っています。だって、年越しそばの本当の由来を、実は皆誤解していると思うから。。。