テーマ:たわごと(26839)
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最近コンビニで見かけたものに、
『偽札が出てきたためレジで確認させていただきます。 多少お時間がかかってしまいますが、ご了承ください』 といった貼り紙がありました。 この点について少し考えてみました。 昨年、「偽札は作れない」を売り文句に 新札が発行されました。 それは技術大国ニッポンを象徴するかのように、 いくつもの技術がいりくんだ、芸術品とも呼べるものに仕上がりました。 確かに、これを偽造することは容易ではないし、 たとえ作れたとしても、コストがかかり利益の出る犯罪にはなりにくいでしょう。 ですが、今回のコンビニのように偽札が出回ったしまったのです。 私が思うに、財務省の(もしかしたら警察庁も含んで) 目に付けたポイントが少しズレているような気がします。 そもそも技術の進みは日進月歩。 偽造がでたら新札、新札がでたら偽造・・・ 典型的ないたちごっこになるのは目に見えています。 それに偽札を偽造する事はそれほど大変ではないのかもしれません。 先ほどの言葉と矛盾するかもしれませんが、 先にそのことについてお話しします。 だいぶ前の話ですが、紙幣をカラーコピーした偽札が大量に出回りました。 これも偽造と言うには粗過ぎる代物でした。 ですが、流通経路に乗ってしまったのです。 そもそもこの手の犯罪と言うのは、 偽造技術に依っているのではなく、 心理学に依っているのではないでしょうか。 被害者の心の死角を狙い、警戒心をもたれずに実行していく。 この手の犯罪の被害に遭った人に共通するセリフは 「まさか~とは思わなかった」ではないでしょうか。 まさか新札が出た早々に偽札が出るとは思わなかった、 まさかあの人が~だと思わなかった・・・etc 心の死角を突いたからこそ、 カラーコピーのような粗悪な偽札でも、 騙されてしまったのではないでしょうか。 特に深夜のコンビニ。 店長もいなく、バイトだけで、しかも職務に忠実でなければ、 おかしな紙幣を受け取っても、大して気にすることなく、 商品とおつりを渡してしまいそうです。 ココまできてしまうと、「心の死角」というのもバカらしくなりそうです。 近年の偽札事件は技術の犯罪でなく、 人間対人間の心理戦ではないのでしょうか。 この手の犯罪に技術で対応しよう、と思った財務省はともかく、 犯罪のエキスパートである警察庁が絡んでいたとしたら、 なんで新札発行の不必要さが曖昧になっているのでしょうか。 省庁間の勢力争いか、纏め役の政治家の匙加減に私益が紛れ込んだのか。 さてさて、そんなことを考えながらコンビニをあとにする。 結局、一番の偽札対策は、受け取った時点でちゃんと確認をする、ということではないでしょうか。 忙しい時など難しいかもしれませんが、 このコンビニの対策は正しいようです。 結局の所は人間なのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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