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『温度と排水口』
ぬるくなったお湯につかると 予想通り、ちょうど体温と同じくらい。 自分と水の境界が分からない…。 ゆらゆらさせていたら 腕が自分の体に当たって 良く分からない感覚にとらわれて しばらくそのままぼうっとしていた。 最近、 自分の苦悩なのか、人の苦悩なのか 分からなくなって 息苦しくなる。 日々をこなしつつも、 空洞が広がって …本当は 空洞の方が私の本体なんじゃないかって 思わなくもない。 それならそれで 空洞のままでいてもいいのだけれど。 宝物は、ココに私をとどめる役割を持つ。 呼び止めて、 繋ぎ止めて、 一生懸命。 彼は 死んだ魚のような目をして。 何も直視しない、遠い眼。 私も、映ってはいないだろう。 宝物と手を繋いでいるのに 宝物は笑っているのに 彼の目は曇っていて その事に宝物が気づいていない事にほっとする。 薬だって変わってない。 常用。 彼の目がどんどん魚のようになって 1週間が経つ。 やっぱり私のせいなのかな。 私が彼を壊してる…? 私が宝物を傷つけてる…? 私が元凶? なら私は私を壊してく。 ねえ、また始まるの…? 今はまだ怖くはない。 でも怖さを知っているから 眠りとは縁遠くなっていく。 本当にお湯と同化して 排水口からでも流されて 外に出たいと思った。 いろんな水が混ざって 自分の周りの いろんな水の苦悩が聞こえるんだろうか? 笑って生きる人 笑っているという事は 凄い事だと、本当に思う。 笑う事は、幸せな事。 笑う事は、当たり前じゃない。 私は出来なくて 空気だったり 水だったり 逃げ場を探していらいらしてる。 壊れてるのは 彼じゃなくて 私で。 もしかしたら、 それが本当なのかも。 もう、良く、分からないんだ、うん。 ***** 『サンタ』 眠る前に、サンタにかわって一仕事。 宝物達へプレゼントのスタンバイ。 明日の朝起きて、一体どんな表情を見せてくれるんだろう…。 サンタの真似事は出来ても 親としてできる事も分からない私です…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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