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普通の朝。
電話がなったのは朝8時過ぎ…。 電話のディスプレイを確認すると電話の主は彼の実家。 ひと呼吸置いてから出す、よそ行きの声。 「今日、川崎大師にお詣りに行こうかと思うんだけど、一緒にどうかと思って。」 相変わらず突然な、義父母からの誘い。 断る理由が見付からない…。 宝物達はまだ寝ていたから、少し長めに準備する時間を貰って 「遅くても10時半には伺う様にします。」 そう言葉を結んで電話を切った。 ***** 太陽は出ている。 でも、風の、冷たく、強い1日だった。 参道は露店が連なっていて 泣いて出掛けるのを嫌がっていた宝物も興奮気味。 義父母と出掛ける時、 私の両手は繋いでくれる手もなくとても寂しい。 5歳の宝物は、溜め息が出てしまう程、 露店の一軒一軒に並んだ品物を見て大きな声をあげる。 何を見ても興味があるらしく、とても楽しそうに 「アレ見てー!!コレ欲しい。」と繰り返す。 余りにも欲求にストレートな大きな声なので 露店の売り子さんが一々言葉を返してくれる。 無邪気…。 参った。 私は。 少し離れて苦笑いしながら歩く。 角を曲がると飴屋さん。 『たんたたんたんたん』 『たんたんたんたん』 「たんきりあめ」を切る、包丁とまな板のぶつかる音が調子よく響く。 『どうぞ』と差し出された飴は、 口の中でまだ温かく、柔らかだった。 ***** 普通にお詣りをした後、「厄年だから…」と義父母に勧められ、護摩の申し込み。 お札を受け取れる迄に30分ある。 混んでいる事もあって、御守りを買ったりする内に あっと言う間に時間になった。 (ちなみに。 この間に5歳の宝物はおみくじを引いており、結果、大吉でございました…。) 受け取った、厚い木のお札は3本。 私(本厄)と彼(後厄)、 それから義妹の子供の、 …心臓の弁が逆について産まれてきた、 今もICUにいる甥っ子の分。 私と宝物が私の実家に戻った日に産まれたこの甥っ子は もうすぐ生後4ヶ月を迎える。 年末に2度目の手術をしたのだけれど 術後のむくみがとれず、いまだに皮膚のみを縫合… 皮膚の下で肋骨は開いている様な状態。 でも何かしてあげられる訳でもなく ただただ気掛かりなだけ。 そんな事を考えていたら 「たこ焼き食べたぁい!!」と、5歳の宝物の声…(苦笑) 『健康』とは幸せな事。 大きなタコの入ったたこ焼きを買って貰って、 幸せそうに頬張る宝物。 境内の露店の1つで 宝物達用の御守り(?キーホルダー?)を買う。 5歳の宝物は、黄色い甲羅に『福』の文字をしょった亀。 3歳の宝物は、梅の花を型取った、ピンク色の鈴。 ご利益はあるのかないのか分からない。 けど 『可愛い』、『コレがいい』と、宝物自身が感じて選んだ物は 決して宝物達に悪い事は招かない、と思う。 負の感情の中で選んだものは、負の気を纏う。 逆もまた真なり。 なんとなくそう思い込んでる… 勝手な持論。 帰りの参道で、義父はお土産に…と くず餅と、宝物の顔よりも大きなおせんべいを買ってくれた。 (5歳の宝物はきな粉に黒蜜をかけるあの食べ物が大好きです。) それから、宝物が行きで欲しがったポケモンの形のカステラ。 ***** 義父母宅について、お茶を飲んでいる内に 帰宅の早い彼からメール。 結局今夜もそのまま晩ご飯をご馳走になり帰宅。 家の冷蔵庫、整理しなくちゃ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.11 01:19:46
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