オリーブの子育て日記

2008/03/03(月)11:50

戦争

日々思う事(10)

トルコ軍による、北イラクへの攻撃は一応収束したようですが、この作戦でまた多くの犠牲者が出てしまった。 昨年の秋にトルコを訪れ、PKKへの報復を願う大掛かりなデモを見たり、新聞やテレビなどでトルコ軍の犠牲者の事などを見たりするうちに、この作戦も致し方ないものなのか・・・などと思ってしまったけれど、やはりどんな大義名分をかざしたとしても、戦争が残した傷跡はいつまで経っても癒える事などないと思う。 テロリストという名前で呼ばれ攻撃された人達も、徴兵され作戦に参加し命を落とした兵隊さん達も、みんな誰かの愛おしい息子であり、大切な父親。 いろんな思惑渦巻く中で、命を落としたのは何も大人だけじゃない。 犠牲者の中には、公表されてないだけで、未来ある子供達がたくさん含まれていることでしょう。 いささか平和ボケしている日本では、戦争が始まった、戦争が終わった、という言葉もいまいち実感が持てないのは仕方ないことかもしれませんが、同じ地球上で今もまだ不安な日々を過ごしている人達がいるのはまぎれもない事実。 日本も戦後60年以上経過して、あの忌まわしい日々を記憶している人達も少なくなってきている。私の母は昭和20年産まれで、すでに戦後の高度成長期しかしらない世代だ。 私はどんな理由があったとしても、戦争反対。 息子が産まれてからは、特にそう思う。 トルコには徴兵制があり、トルコ国籍を持つ全ての男子は兵役に就かなくてはならない。 大切に大切に育ててきた息子が、万が一そういう戦いの場で命を落としたらと思うと、遣り切れないだろうと思うのだ。 日本は戦争をしないと憲法でうたっている。 それは国際的にみても珍しく、そして素晴らしいこと。 そういう意味でも憲法九条は絶対に守らなくてはいけないと思う。 You Tubeの中にも、思わず目を背けたくなるような映像がたくさんあり、戦争がもたらす悲劇を、平和な日本にいる私達がノホホンと見ているのだ。 見ながら涙が止まらなくなるけれど、私には何もしてあげられないのがもどかしい。 裏で糸を引くあの大国の首脳達は、果たしてこういった動画を見ているのだろうか。 いつも犠牲になるのは力のない民間人。 そして罪のない子供達やお年寄り。 憎しみの連鎖を産むだけだというのに、一部の権力者の利益のみの為に戦いを続けるなんてどうかしている。 あの国の大統領選挙の行方が、とても気になるこの頃です。

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