秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

2022/06/10(金)05:37

最近よく閲覧するサイト:「豊島逸夫の手帖」と、「藤巻プロパガンダ」

ナンチャッテ経済学・ファイナンス(83)

ドル円相場がまたあわただしくなってきました。日本時間明日6/10(金)21:30発表予定の米消費者物価指[前月比]で、また大きく動きそうです。 以前も紹介しましたが、最近よく閲覧して参考にさせていただいている2つのサイトをあらためてご紹介します。豊島逸夫先生と、藤巻健史先生です。お二人とも一橋大学ご出身で邦銀ご出身と共通点は多いですが、キャラクターが正反対です。私が見るに知性派の豊島先生に対し、熱血派の藤巻先生でしょうか。 豊島先生については、5月に何週も連続でNY市場が下げていた時、心が折れそうになって少しポジションを処分しようとした時がありましたが、豊島先生のコメントの「今株式市場を荒らしているのは小者のファンドばかりだ。それゆえ筆者は今のNY株式相場をまともに受け止めていない。今晩もNY市場は追わず、今日から始まる全米プロゴルフ選手権(男子)の中継でも見るつもりだ。」を読んで、冷静になれました。6/13(月)19:00から先生のライブ配信があるそうです。 藤巻先生については、5月連休明けにドル高円安がいったん小休止してどうなるかと思いましたが、先生の予想通り、量的引き締め(QT)が6/1から開始されたら、ドル高円安が一気に進行したのには驚きました。9月にはQTが2倍に増やされるそうで、為替相場や経済に大きな影響が出そうです。「QT 変容する市場(上)干上がるマネー、波乱の芽 FRB、量的引き締め開始 削減額2倍の9月に試練2022/06/02 日本経済新聞」が参考になりました。リーマンショックも確か9月ですし、秋以降は用心したいと思います。経済が混乱したら米国中間選挙の行方が気になります。藤巻先生の講演会が6/11に松戸であるので1000円払って行ってこようと思います。 ■参考リンク ●「豊島逸夫の手帖」:三菱マテリアルゴールドパーク YouTubeライブの告知2022年6月9日 6月13日午後7時からNIKKEI「マネーのまなび」ゴールド編をYouTubeライブ配信で1時間ほど行う。 URLはこちら↓ https://www.nikkei.com/money/ 初心者向けのやさしい説明と中級者向けに金市場動向の解説。 ライブで質問も受ける。 相手は日経マネー編集エディターの山本由里さん。 例によって、台本もなく、ぶっちゃけ本音トークでゆくよ。放送禁止用語だけは注意するけど(笑)。 予想される質問は「こんな高値で買っていいの?」、「保有している金を売った方がいいか?」、「円安どこまで?」、「いつまで続く金高騰」、「金価格下落のシナリオ」などなど。 初心者向けには「なぜ、今、金なのか」、そもそも論を平易に語る。 NY株暴落、時代の変遷を映す現象2022年5月19日 昨晩のNY株式市場はダウ1164ドル暴落。更にナスダックの下げがきつい。 さすがに「ツワモノ」を自認する米国人投資家たちも顔色が青ざめている。これまでの例ではダウが日中1000ドル以上急落しても引けにかけて買い戻され、500~600ドル程度の下げで終わったものだ。しかし昨晩は1100ドル超の下げの後のリバウンドがなく、結局安値圏のまま引けた。 まともなファンドは現金保有を増やし様子見に徹している。 今株式市場を荒らしているのは小者のファンドばかりだ。 それゆえ筆者は今のNY株式相場をまともに受け止めていない。今晩もNY市場は追わず、今日から始まる全米プロゴルフ選手権(男子)の中継でも見るつもりだ。 以下略。 ●「藤巻プロパガンダ 「ドル/円爆騰予想の理由」「ばらまいたドルの回収でドルの流動性が低下」他2022年05月03日 1.「ドル/円爆騰予想の理由」 何度も言う。ドル/円に関してこんなにわかりやすい相場は私の長いマーケット経験でも初めてだ。朝日新聞でも述べたが、①経常赤字が常態化しそうなこと。②日米金利差が開くこと。③そして最大の理由は3日~4日からのFOMCで決まるであろう「ばらまいたドルの回収」開始だ。じわじわと、そして強烈なドル争奪戦が始まると思う。 このお金の回収の影響を私はディーラーとして見たことがない。なぜならば、世界中が大なり小なり財政ファイナンス(中央銀行の政府への信用供与)でこれほど大規模にお金をばらまいたことなどかって無いからだ(日銀はその中でも別格にばらまいた)。ばらまいたことなどないから回収も初めてだ(正確に言うと2015年から18年にかけて国債満期待ちで穏やかに回収したことはある)だから、その影響は経験上はわからないのだが、すさまじいものだと想像する。1979年のボルカーのサタデイスペシャル時も、インフレ鎮静化のために、ばらまかれ過ぎたお金の回収を主たる政策目標とした。それで10年金利20%、FF レート24%が出現しだ。今回のお金のばらまき方は当時の比ではない。一方、日銀は金利を引き上げられないどころかお金の回収も出来ない。お金の引き上げを開始すれば国債未達が発生するだろう。財政が一巻の終わりとなってしまう。以上がドル/円爆騰予想の理由。 財政赤字を放置し、異次元緩和で危機を先送りし、さらにはMMT論者、積極財政派、「頭語政府で考えれば財政は大丈夫」派が膿を極大化させた。そのツケは途方もなく大きい。 2.「ばらまいたドルの回収でドルの流動性が低下」 ばらまいたドルの回収の衝撃の大きさに警告を鳴らしているのは私だけではないようだ。昨日のブルムバーグニュース曰く「ECBと国際通貨基金(IMF)での勤務経験があるナティクシスのアジア太平洋チーフエコノミスト、アリシア・ガルシア・へレロ氏は『これは世界にとって深刻な金融ショックだ。(資産購入の)テーパリング(段階的縮小)の結果、ドルの流動性が低下し、ドル相場が値上がりする状況が既に起きている』と指摘した。 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-02/RB890IT0AFB401?srnd=cojp-v2 3「資産圧縮の規模と予想される軌道は、金融政策の歴史にとって初めての経験」 同じくブルムバーグ曰く今回の連邦準備制度によるバランスシート圧縮は2017年の約2倍のペースで進められる見通しだ。ギャブカルのポートフォリオマネジャー、ディディエ・ダルセ氏によれば、資産圧縮の規模と予想される軌道は、金融政策の歴史にとって初めての経験となる」 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-02/RB890IT0AFB401?srnd=cojp-v2 干上がるマネー、波乱の予兆 FRB資産急減の9月に試練もQT 変容する市場㊤ 金融政策・市場エディター 大塚節雄グローバルマーケット日本経済新聞2022年6月1日 14:21 [有料会員限定] 米連邦準備理事会(FRB)が量的引き締め(QT=Quantitative Tightening)に着手した。足元の金融市場は落ち着いているが、あふれかえったマネーが徐々に干上がっていく影響は無視できない。試練は資産の削減額が2倍になる9月に訪れる。高インフレが収まらず利上げペースを減速できない場合、QT加速とダブルパンチで市場に波乱を呼ぶリスクが潜む。 「ほぼ織り込み済み」。QTの開始日に当たる... この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る