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テーマ:仏教について思うこと(1185)
カテゴリ:宗教
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今月のお寺の掲示板の言葉については以前簡単な解説を読んだことがありましたが、今回大谷本廟さんの解説が詳しくわかりやすかったのでご紹介します。この俳句を詠んだときの一茶の心情と、浄土真宗とのかかわりがよく表現されていると思います。 昨年12月は大忙しで、新年早々、家族の手術やその他、仕事、家事、介護に忙殺されそうでうんざりしてましたが、一茶の心境になって気持ちをゆったりして臨めば、道が開けそうな気がしてきました。 ![]() 2025.1お寺の掲示板:ともかくも あなた任せの としの暮れ』 小林一茶(西本願寺鹿児島別院) ■参考リンク 大谷本廟:月々のことば(法話)『ともかくも あなた任せの としの暮』2023年12月『ともかくも あなた任せの としの暮』出典:小林一茶 ある年の暮れに詠まれた、深い悲しみと、深い喜びが入り交じる俳句です。この年の元旦には、一茶は、次のような俳句を詠んでいました。 這へ笑へ 二つになるぞ けさからは ※出典:小林一茶『おらが春』 当時は数え年。お正月を迎えるとみんなそろって一つ歳を取ります。前の年の五月に生まれてきてくれた愛娘に、「今朝からは、二歳になるんだよ。ハイハイしてこっちおいで。ほら笑って」と呼びかける幸せいっぱいの俳句です。「賢い子に」と願って名づけられた名前は、「さと」。「ワンワンはどこ?」と言ったら犬を指差して、「カアカアは?」と聞いたらカラスを指差す愛らしい様子や、お夕事のおつとめをしようとお仏壇にロウソクを灯して、おりんを鳴らすと、ぷっくりとした小さな手を合わせて「なんむ、なんむ」と称える、しおらしく殊勝な様子が、一茶の代表的な俳句俳文集『おらが春』に、眼に浮かぶように書き留められています。 六月、そのさとちゃんが、「天然痘」という恐ろしい疫病にかかります。高熱が出て、顔や手足に発疹ができ、水ぶくれが膿んで、側で見ているのも辛いほど苦しんでいます。そのかさぶたが取れて、「よかった」と思ったのも束の間、次第に弱り、静かに息を引き取ったのです。 その年の暮れに詠まれたのが、上の俳句でした。この歌はおそらく、「阿弥陀さまと一茶の対話」を歌ったものなのだろうと思います。一茶は、浄土真宗のご門徒でした。浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と称えるお念仏は、私が阿弥陀さまのことをお呼びする声であると同時に、阿弥陀さまが私に喚びかけてくださっている声でもあるんだよ」と教えてくださいます。 以下略。 有名俳句の解説:【ともかくもあなたまかせの年の暮れ】俳句の季語や意味・表現技法・鑑賞文・作者など徹底解説!! 2019年12月21日 Wikipedia:小林一茶 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.01.02 21:05:06
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