4167 POINT OF DEPARTURE/ANDREW HILL
KENNY DORHAM tp ERIC DOLPHY as,fl,bcl JOE HENDERSON ts ANDREW HILL p RICHARD DAVIS b ANTHONY WILLIAMS ds 1964.3.31NEW MONASTERY,REFUGE,SPECTRUM,FLIGHT19,DEDICATIONアンドリュー・ヒルの第4作目。アルフレッド・ライオンが、その才能を最も評価した一人だそうだが、それに加えてこれだけのメンバーが揃えば文句ないものが生まれるだろうという予測を裏切らない。アブストラクトな演奏のなかで各々の才能がバランスよく配置されている。随所で聴かれるE.ドルフィーの奇才ぶりが存在感を際立たせる。それが不調和にならないコントラストとなっている不思議な感覚にとらわれる。個人的な好みから言うと重厚なR.ディヴィスのベースとA.ウィリアムズのシンバルの「音」が心地よい。独特な構成をもった「宇宙観」とでもいうのか、そんなヒルの音楽世界に浸れる作品だ。