4374 JIMMY McGRIFF/Black Pearl
自分のことをジャズ・ミュージシャンと考えていないMcGRIFFは'62年にNYの小さなレーベル(Sue)から、レイ・チャールズのI've Got a Womanのカヴァー・ヴァージョンでデビューし、いきなりヒットした。ブルース感覚に優れたものを持ちながらDJにも多用されるようなファンキーなダンス・ミュージックにも適応するヒップなセンスを併せ持っていることが伺える。‘70年代ロックに押され気味だったジャズがその隘路をエロクトリックに求めたという線とは違う寧ろR&Bやゴスペル、ソウルの延長線に自然に生き残ったファンキーなオルガン・ジャズ系譜を引き継いだと見るべきだろう。このアルバムはマグリフ自身が経営していたニューアークのクラブにおけるライブ。ソウル・フードとビールで賑わう黒人の憩いの場という雰囲気だ。ラストはエリントンのC Jam Bluesをワイワイのかけ声のなか総動員の長めのド派手な演奏で締めくくる。とてもR.ガーランドの演奏と比ぶべくもない。SIDE 1Black Pearl, In A Mellow Tone, Man From Bad, Ode To Billie Joe,SUDE 2Groove Alley, C Jam BluesJoseph Morris as, Willam Thorpe bs, *Saint Jenkins ds, *O’Donel Butch Levy g, Jimmy McGriff org. Sonny Lester prc, *Arthur”Fats”Theus ts,Ronald White tp,1971.2